みなさんこんにちは、本サイト「建築LIFE」を運営しているたけです。
今回は、東京・上野恩賜公園の広大な敷地内に建つ有名建築物10選をご紹介したいと思います。
前川國男・谷口吉生・渡辺仁といった名だたる建築家の作品を多数紹介しているので、是非最後までご覧ください。
では早速本題に入ります。
上野公園に建つ有名建築物10選【前川國男・谷口吉生・渡辺仁など】
1.国立西洋美術館【ル・コルビュジエ】

国立西洋美術館は、東京・上野恩賜公園内に建つ、西洋美術作品を専門的に取り扱う国立美術館である。
建築の設計は、近代建築三大巨匠の一人「ル・コルビュジエ」が担当。
日本に唯一建設されたル・コルビュジエ作品だ。
建築全体は、箱型の建築ボリュームがピロティによって浮かび上がった構成となっており、コルビュジエの代表作「サヴォア邸」を拡大したような形態にも見える。
また、本施設は2016年に「ル・コルビュジエの建築作品群」として世界遺産に登録され、国内外からさらなる注目を集めている。
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2.東京文化会館【前川國男】

東京文化会館は、上野公園の一角に所在する、クラシック音楽のコンサートなどを行う目的に建設されたコンサートホールである。
建築の設計は、日本モダニズムを代表する建築家「前川國男」が担当。
北隣には、前川國男の師匠でもあるル・コルビュジエが設計した「国立西洋美術館」が建っており、本建築はその師匠の作品と調和するように設計がなされている。
建築界を代表する建築家2人の作品が、肩を合わせるように建っているという、建築好きからするとたまらない建築スポットである。
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3.東京都美術館【前川國男】

東京都美術館は、1926年・日本初の公立美術館として東京・上野公園内に開館した美術館である。
開館当初の建物は、大正・昭和期に活躍した建築家「岡田信一郎」が設計を担当。
しかし、建物の老朽化などの原因から、1975年に新館を建設することが決定。
新館の設計は日本モダニズムを代表する建築家「前川國男」が設計を担当している。
新館は、前川國男建築らしい赤レンガ風タイルや、広場やロビー空間を重視した構成が特徴となっている。
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4.日本芸術院会館【吉田五十八】

日本芸術院会館は、芸術上の功績顕著な芸術家を優遇するために設けられた国の栄誉機関「日本芸術院」の会議や日本芸術院授賞式などを行う場として、1958年に竣工した施設である。
建築の設計は、住宅デザインを中心に昭和期の日本建築界をリードしたと言われる建築家「吉田五十八」が担当。
建築としては、鉄筋コンクリート造で「平安朝様式」風のデザインを採用しており、吉田五十八らしい「日本伝統」と「近代建築」が融合した作品となっている。
この建築は通常、日本芸術院会員の会議などの場として用いられるが、不定期で中にある展示室に「日本芸術院所蔵の美術作品」などを一般公開している。
5.東京国立博物館・本館【渡辺仁】

東京国立博物館・本館は、全6棟の展示館で構成される「東京国立博物館」のメイン棟として、1937年に竣工した建築物である。
本館では、日本の美術作品を専門的に取り扱っている。
本館の設計は、銀座の象徴的存在である「銀座和光」を手掛けたことでも知られる建築家・渡辺仁が担当。
建築としては、鉄筋コンクリート造の建物に瓦屋根を乗せた「帝冠様式」の建物となっており、西洋建築と日本伝統を融合した和洋折衷型の建築作品として高い評価を得ている
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6.東京国立博物館・東洋館【谷口吉郎】

東京国立博物館・東洋館は、6つの展示館で構成される「東京国立博物館」の一施設として、1968年に開館した博物館建築物である。
東洋館では、中国・朝鮮半島・インド・エジプトといった、東洋の美術品をメインに取り扱っている。
建築の設計は、昭和期を代表する建築家「谷口吉郎」が担当。
建築全体は、日本伝統とモダニズムを融合したような構成となっており、日本モダニズム建築の代表作としても知られている。
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7.東京国立博物館・表慶館【片山東熊】

表慶館は、上野公園の敷地内に建つ6つの展示館で構成される「東京国立博物館」の一施設として1908年に竣工した、現在トーハクの中で最も古い展示館となっている。
当時の皇太子(後の大正天皇)のご成婚を記念して建設された。
建築の設計は、東宮御所(現在の迎賓館)なども手掛けたことで知られる宮廷建築家・片山東熊が担当。
3つの青緑色のドームが象徴的な外観をあらわす、煉瓦造・石張りの建築物となっている。
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8.東京国立博物館・平成館【安井建築設計事務所】

平成館は、平成天皇のご成婚を記念して1999年(平成11年)に開館した博物館である。
東京国立博物館を構成する6館の中では、最も新しい建築物だ。
旧石器時代から江戸時代における考古資料を収蔵・展示しており、土偶や埴輪などの有名な歴史資料を鑑賞することができる。
建築の設計は、日本の大手組織設計事務所「安井建築設計事務所」が担当。
建築全体は、シンプルな箱型ボリュームに緩やかな勾配の寄棟屋根が乗った構成となっている。
9.東京国立博物館・法隆寺宝物館【谷口吉生】

法隆寺宝物館は、上野公園内にある日本最古の博物館「東京国立博物館」の6つある展示館のうちの一つとして、1999年に建設された建築物である。
法隆寺から皇室に献納され、戦後国に移管された宝物300件あまりを収蔵・展示している。
建築の設計は、海外でも活躍する世界的建築家「谷口吉生」が担当。
水平垂直が強調され、魅力的なアプローチ空間が設けられた谷口吉生らしい建築作品となっている。
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10.東京国立博物館・黒田記念館【岡田信一郎】

黒田記念館は、洋画家・黒田清輝の顕彰などを目的として、1928年、東京芸術大学音楽学部に隣接する位置に建てられた美術館である。
現在は、東京国立博物館の一施設として運営されており、黒田清輝の代表作『湖畔』などを展示している。
建築の設計は、黒田清輝と同じ東京美術学校で教授を務めた建築家「岡田信一郎」が担当。
煉瓦造風の外観を呈している建築物だが、外壁を覆っているのはスクラッチタイルで、構造自体は鉄筋コンクリート造。建物中央にはイオニア式の列柱が並ぶなど、歴史主義的な建築作品となっている。
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