みなさんこんにちは、本サイト「建築LIFE」を運営しているたけです。
今回は、東京・池袋に建つ有名建築物10選をご紹介したいと思います。
隈研吾・芦原義信・フランクロイドライトといった、名だたる建築家の作品を多数紹介しているので、是非最後までご覧ください。
では早速本題に入ります。
池袋の有名建築物10選【隈研吾・芦原義信・ライトなど】
1.東京芸術劇場【芦原義信】

東京芸術劇場は、大小4つのホールやカフェ・レストランなど複数の機能を内包する、東京・池袋の地に建つ複合文化施設である。
建築の設計は、昭和期を代表する建築家「芦原義信」が担当。
この建築最大の特徴はなんといっても、前面広場側に面する形で設けられている「大規模ガラスアトリウム空間」である。
このアトリウムの内部には、大中小それぞれのホールへ繋がるエレベータが設置されており、施設全体の「基点」として作用している。
さらに、このアトリウムの魅力は、見るものを中へ引き込むような求心力のある外形にある。
建築詳細ページ

2.ダイヤゲート池袋【日建設計】

- 設計:日建設計
- 住所:東京都豊島区南池袋
- 竣工:2019年2月
- 用途:事務所・店舗・駐車場
- URL:公式ページ
ダイヤゲート池袋は、西武池袋線の線路を跨ぐようにして建つ、事務所・店舗・駐車場などの機能が入った複合施設である。
建築の設計は、日本の大手組織設計事務所「日建設計」が担当。
施設全体は、下層部の「V字柱」や上層部の外壁を覆う「ブレース」によって、軽やかでスタイリッシュな外観を形成している。
この構成は、自然の「樹木」や、鉄道の「ダイヤグラム」といった複雑な拡散性のある形態をモチーフにしてデザインしているらしい。
3.としまエコミューゼタウン【隈研吾など】

としまエコミューゼタウンは、庁舎・共同住宅・事務所・店舗など、複数の機能を内包した、東京都池袋に建つ大型複合施設である。
建築の設計は、隈研吾+日本設計+ランドスケープ・プラスの共同で行われた。
隈研吾は、木材をふんだんに使用した設計手法で知られる建築家だが、ここでは実際の木材と言うより、樹木のイメージを建築に落とし込んでいる。
具体的には、庁舎機能が入る基壇部分を「根」、共同住宅が入るタワー部分を「幹」と捉え、設計を試みている。
さらに基壇部分には、木ルーバー・緑化パネル・太陽光パネルといった多様なパネルを設置することによって、樹木の「葉」のような複雑性を建築に付加している。
4.Hareza池袋【KAJIMA DESIGN+伊藤喜三郎建築研究所】

- 設計:KAJIMA DESIGN+伊藤喜三郎建築研究所
- 住所:東京都豊島区東池袋
- 竣工:2020年5月
- 用途:劇場・店舗・区民センターなど
- URL:公式ページ
Hareza池袋は、劇場・シアター・オフィス・区民センターなど複数の機能を内包する、東京都豊島区東池袋に建つ複合施設である。
建築の設計は、KAJIMA DESIGNと伊藤喜三郎建築研究所の共同で行われた。
施設全体は3つの棟で構成されており、その3棟がファサードを統一することによって、施設内での一体性を作り出しつつ、街の景観にも統一感を作り出している。
また、このプロジェクトでは建物だけでなく、前面に広がる中池袋公園や周辺道路も一体的に整備しており、Hareza池袋を中心とした統一性のある街並みを形成している。
5.hotel Siro【MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO】

- 設計:MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO
- 住所:東京都豊島区池袋
- 竣工:2020年4月
- 用途:ホテル
- URL:公式ページ
hotel Siroは、池袋駅西口の飲食店やラブホテルなどが立ち並ぶ歓楽街に建設されたホテル建築物である。
建築設計は、原田真宏と原田麻魚によって設立された設計事務所「Mount Fuji Architects Studio」が担当。
折り返し階段・螺旋階段・湾曲する階段など、多種多様な外部階段がファサードに表出した構成が特徴的な建築物となっている。
通常、このようなホテル建築(特に池袋西口のようなラブホテルや風俗店も多い場所)では、このような動線は内部の奥深くに配置されることが多い。
しかし、hotel Siroでは、あえてその動線を前面に出すことによって、暗い街に明るい雰囲気をもたらしている。
6.自由学園 明日館【フランク・ロイド・ライト】

- 設計:フランク・ロイド・ライト
- 住所:東京都豊島区西池袋
- 竣工:1921年
- 用途:ホール・食堂・講堂など
- URL:公式ページ
自由学園 明日館は、学校法人自由学園が所有する施設として1921年に建設された、ホール・食堂・講堂などからなる学校施設である。
建築の設計は、近代建築の三大巨匠の一人「フランク・ロイド・ライト」が担当。
日本に現存する数少ないライト建築として、重要文化財にも指定されている。
軒を低く抑えた水平性の高い構成が特徴的な建築物となっており、ライト自身で名付けた設計スタイル「プレーリースタイル(草原様式)」を代表する建築物となっている。
7.東京音楽大学100周年記念本館【久米設計】

- 設計:久米設計
- 住所:東京都豊島区南池袋
- 竣工:2007年3月
- 用途:講堂・ホールなど
- URL:公式ページ
東京音楽大学100周年記念本館は、私学として最も殿とのある私大「東京音楽大学」の100周年記念事業の一環として建設された講堂やホールからなる学校施設である。
建築の設計は、日本の大手組織設計事務所「久米設計」が担当。
建築全体は、法規制などで規定された多面的な形態と、ファサードを形作る短冊状のPC(プレストレストコンクリート)板によって、シンボリックな外観を形成している。
さらに、施設中央には4層吹き抜けのアトリウムが展開されており、そのアトリウムを囲うようにして階段とブリッジが螺旋状に配置されている。
8.池袋PARCO【村野藤吾】

池袋PARCOは、1957年・池袋駅東口に建設された百貨店建築である。
建築の設計は、商業建築の第一人者として知られる建築家「村野藤吾」が担当。
1957年竣工当時の建物は、凸凹とした陰影のあるファサードが象徴的な外観を形成していた。
現在は、内装・外装共に大きく改修されてしまっているが、村野藤吾デザインの陰影のあるファサードは今もなお、建物の凹凸と光のライティングによって継承されている。
9.池袋西口公園 GLOBAL RING【三菱地所設計+ランドスケープ・プラス】

- 設計:三菱地所設計+ランドスケープ・プラス
- 住所:東京都豊島区西池袋
- 竣工:2019年11月
- 用途:公園・舞台・飲食店・公衆トイレ
- URL:建築詳細ページ
池袋西口公園 GLOBAL RINGは、池袋駅西口バスターミナルに隣接する位置に建つ、公園・舞台・カフェなどの機能からなる複合施設である。
建築の設計は、三菱地所設計とランドスケープ・プラスの共同で行われた。
施設全体は、中心に噴水を持つ「円形広場」と、上空に浮かぶ「リング状の構造物」、そして「カフェ棟」「舞台棟」という4つの要素で構成されている。
特に象徴的な「リング状の構造物」は、池袋の街並みに緩やかな結界をもたらす「鳥居」的な存在として、公園全体をおおらかに包み込んでいる。
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10.立教大学本館【マーフィ&ダナ建築事務所】

- 設計:マーフィ&ダナ建築事務所
- 住所:東京都豊島区西池袋
- 竣工:1919年
- 用途:大学
- URL:公式ページ
立教大学本館は、立教大学の1号館・モリス館として1919年に竣工した大学施設である。
建築の設計は、当時ニューヨークに拠点を構えていた2人の建築家による建築事務所「マーフィ&ダナ建築事務所」が担当。
当時アメリカで主流だったカレッジ・ゴシック様式を用いた煉瓦組積造の建築物となっており、建物正面の尖頭アーチなど、ゴシック特有の形態が随所に現れている。
また、立教大学本館といえば、レンガの建物に絡みつくツタもシンボル的存在となっており、歴史・様式・自然といった様々な要素が交錯する施設となっている。
隈研吾の作品集
今回はこれで以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。