丸の内・有楽町の有名建築物10選【谷口吉郎・村野藤吾など】

みなさんこんにちは、本サイト「建築LIFE」を運営しているたけです。

今回は、東京都千代田区ないで隣接する丸の内・有楽町エリアの有名建築物10選をご紹介したいと思います。

谷口吉郎・村野藤吾といった有名建築家の作品はもちろん、三菱地所設計による歴史のある建築作品まで幅広くご紹介しています。

是非最後までご覧ください。

目次

丸の内・有楽町の有名建築物10選【谷口吉郎・村野藤吾など】

1.東京駅【辰野金吾】

東京駅は、1914年に新橋と上野を結ぶ高架鉄道の「中央停車場」として建設された駅舎建築で、現在は「東京駅」という名称で国民に親しまれている。

中央停車場が建設された当時、日本政府は全面的に日本の西洋化を推進していたため、近代建築を数多く手がけていた辰野金吾が設計者として選ばれた。

建築としては、3階建て、全長約335メートルの「レンガ×鉄筋造」で構成されており、南北にある2つのドーム屋根がシンボルになっている。

この建築は、1945年の東京大空襲によって3階部分や左右のドーム部分が焼け落ちてしまい、長らく辰野金吾が設計したオリジナルの姿をしていなかったのだが、2007年に竣工当時の姿への復原工事が開始され、2012年には当時の姿がほぼ完璧に再現されている。

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2.KITTE丸の内(JPタワー)【三菱地所設計】

KITTE丸の内(JPタワー)は、東京駅・丸の内駅前広場に面した位置に建つ、オフィス・店舗・展示場など複数の機能からなる再開発ビルである。

建物全体の名称が「JPタワー」、低層部に入る商業施設全体の名称が「KITTE丸の内」となっている。

建築の設計は、日本の大手組織設計事務所「三菱地所設計」が担当。

元々この敷地に建っていた「東京中央郵便局」の建て替え計画として建設された建築物で、低層部分の白い躯体は既存棟を保存・復原したものとなっている。

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3.東京国際フォーラム【ラファエル・ヴィニオリ】

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東京国際フォーラムは、国際会議、式典、展示会、コンサート、ファッションショーなどの様々な用途で使用される複合施設である。

建築の設計は、アメリカの建築家「ラファエル・ヴィニオリ」が担当。

国際フォーラムの設計者は、日本初となる公開国際コンペによって行われ、要求に対する返答が最も明快であるとしてラファエル・ヴィニオリの案が採用された。

建築の構成としては、ガラス棟・4つのホール棟・中央の地上広場がバランスよくシンプルに配置されている。

丸の内の中でも一際異彩を放った建築作品である。

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4.丸の内ビルディング【三菱地所設計】

丸の内ビルディングは、東京駅・丸の内駅前広場沿いに建つ、地上37階(高さ180m)を誇る超高層ビルである。

1923年に竣工し、約80年に渡り使用し続けられた「丸ノ内ビルヂング」の建て替え計画として建設された高層ビルであり、前身・丸ノ内ビルヂングの特徴を色濃く残している。

建築の設計は、丸の内エリアで様々な高層建築を手掛けている組織設計事務所「三菱地所設計」が担当。

丸の内エリア特有の、低層部と高層部でボリュームが分割された特徴的な高層建築となっている。

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5.帝国劇場(帝劇ビル・国際ビル)【谷口吉郎】

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帝国劇場(帝劇ビル・国際ビル)は、1911年に開場した劇場施設である。

現在、丸の内に建っている施設は1966年に建設された2代目帝国劇場で、美術館・オフィス・店舗といった複数の機能を併設している。

2代目帝国劇場の設計は、外観と劇場内装を「谷口吉郎」、その他の部分を「三菱地所」と「阿部事務所」が担当。

建築全体はシンプルな箱型建築となっているが、どこか劇場らしい気品を感じられる魅力的な建築作品となっている。

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6.三菱一号館美術館【ジョサイア・コンドル】

三菱一号館美術館は、東京千代田区丸の内という日本屈指のオフィスビル街に建つ美術館である。

本美術館は、1894年にイギリス人建築家・ジョサイア・コンドルの手によって設計された「三菱一号館」を復元する形で開館している。

復元設計は、日本の大手組織設計事務所「三菱地所設計」が担当。

明治期に建てられた赤煉瓦造の洋風建築が、解体から40年あまりの時を経て、ここ丸の内の地に美術館として復活したのである。

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7.明治生命館【岡田信一郎】

明治生命館は、1934年に明治生命の新社屋として東京・丸の内に建設されたオフィスビルである。

1997年には、昭和時代に建てられた建築物としては初みて重要文化財に指定されており、その歴史的価値は国からも認められている。

建築の設計は、大正・昭和初期に活躍した日本人建築家「岡田信一郎」が担当。

西洋建築の象徴でもあるコリント式の柱が並ぶファサードが特徴的な建築作品となっており、日本近代建築の最高傑作としても知られている。

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8.第一生命日比谷ファーストビル(旧第一生命館)【渡辺仁】

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第一生命日比谷ファーストビルは、1938年東京都千代田区有楽町の日比谷濠沿いに建設された「第一生命館」を前身とするオフィスビルである。

低層部分が第一生命館を保存した棟、その上部にオフィスなどが入る高層棟が建つという全体構成になっている。

第一生命館の設計は、銀座和光や東京国立博物館本館などの設計者としても知られる建築家「渡辺仁」が担当。

日比谷濠に向けて大きな柱を複数並べた歴史主義の建築物となっており、日本近代建築の代表作としても知られている。

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9.日生劇場(日本生命日比谷ビル)【村野藤吾】

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日生劇場は、オフィスと劇場という全く異なる機能を併設した、日比谷公園沿いに建つ複合施設である。

建物全体の名称が「日本生命日比谷ビル」、その中に入る劇場の名称が「日生劇場」となっている。

建築の設計は、昭和期に活躍した日本人建築家「村野藤吾」が担当。

建築の外壁は全面的に粗目の花崗岩で覆われており、モダニズムが主流だった時代に建てられた建築とは思えないような荘厳な佇まいをした建築物となっている。

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10.読売会館【村野藤吾】

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読売会館は、東京都千代田・有楽町駅のすぐそばに建つ商業建築である。

建築の設計は、昭和期を代表する建築家「村野藤吾」が担当。

鋭角な角を持った三角形の敷地形状に合わせて、先端が有楽町駅前高背店に向かって収束していく形態が特徴的で、今や有楽町のシンボルともなっている。

このビルには元々、百貨店の「そごう」が入居していたが、2000年にそごうが閉店して以降は、家電量販店の「ビックカメラ」が入居している。

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今回はこれで以上になります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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