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建築家伊東豊雄の建築作品13選

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photo by:Jerome Tobias, CC 表示 2.0
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伊東豊雄とは?

  • 1941 現ソウル市に生まれる
  • 1965 東京大学工学部建築学科卒業
  • 1965 菊竹清訓建築設計事務所勤務
  • 1971 事務所設立

伊東豊雄は、日本のみならず世界的にも活躍される建築家である。

代表作としては、「せんだいメディアテーク」「シルバーハット」「多摩美術大学図書館」などが挙げられる。

また、伊東豊雄事務所からは、現在建築界の第一線で活躍する「妹島和世」や「平田晃久」などを輩出していることでも知られる。

せんだいメディアテーク

  • 所在地:宮城県仙台市青葉区
  • 竣工 :2000年8月
  • 用途 :図書館 美術館 映画館
  • 構造 :S、RC造

せんだいメディアテークは、図書館・メディアセンター・ギャラリーなどを内包する、宮城県仙台市の複合施設である。

国際的なコンペが行われ、21世紀になり今後さらに進化していく「メディア」に適合していくような空間構成が求められた。

これに対して伊東氏は、積層される層+チューブ状の柱コアによって今までにない21世紀を表すような建築を提案した。

台湾大学 社会科学部棟

  • 所在地:台湾台北市
  • 竣工 :2013年5月
  • 用途 :教育施設(大学)
  • 構造 :RC、S造

台湾大学社会科学部棟は、台湾の首都台北市に建つ台湾大学の新校舎である。

建物は、8層の「教室棟」と、その前面に広がる「図書館棟」の2棟構成になっている。

コンセプト「自然に開かれた建築」

このコンセプトを基に、教室棟には吹き抜けやボイドによって自然を享受し、図書館棟では森の中のような魅力的な内部空間が展開されている。

シルバーハット

  • 所在地:東京都中野区(現存しない)
  • 竣工 :1984年7月
  • 用途 :住宅
  • 構造 :RC、S造

この作品は1986年に日本建築学会作品賞を受賞した建築である。

最大の特徴はボールト屋根による軽快な外観であり、伊東氏はこの建築で軽さを追求したして設計したという。

このシルバーハットは現存しませんが、今治市伊東豊雄建築ミュージアムで、忠実に再現された原寸大のシルバーハットが建てられている。

瞑想の森 市営斎場

  • 所在地:岐阜県各務原市那加扇
  • 竣工 :2006年5月
  • 用途 :火葬場
  • 構造 :RC造 S造

瞑想の森市営斎場は、岐阜県各務原市に建つ、老朽化した旧火葬場を改築してできた施設である。

敷地は南側に緑豊かな山、北側に溜池が広がる静けさを持つ立地であった。

そこで、従来の重厚な火葬場建築ではなく、空に浮かぶ雲のような屋根に覆われた、おおらかな建築をつくり出している。

みんなの森 ぎふメディアコスモス

  • 所在地:岐阜県岐阜市司町
  • 竣工 :2015年2月
  • 用途 :複合施設
  • 構造 :RC、S、W造

みんなの森 ぎふメディアコスモスは、岐阜市に建つ図書館を中心とした複合施設である。

最大の特徴は、2階の天井に吊るされている傘のような形をした「グローブ」である。

このグローブが空間を曖昧に区切ることで、大空間に多様な場所を生みつつ、全体としてのにぎやかさも作り出している。

WITH HARAJUKU

  • 所在地:東京都渋谷区神宮前
  • 竣工 :2020年3月
  • 用途 :店舗 展示場 共同住宅
  • 構造 :S造 RC造

WITH HARAJUKUは、JR原宿駅前に建つ、店舗やレストラン、集合住宅などからなる大型複合施設である。

未来を紡ぐ「道の建築」

このコンセプトを基に、パサージュと呼ばれる建物内部を貫通する「道」が周辺の個性豊かな街同士をグラデ―ショナルに繋いでいる。

TOD’S表参道ビル

  • 所在地:東京都渋谷区神宮前
  • 竣工 :2004年11月
  • 用途 :店鋪 事務所
  • 構造 :RC、S造
右の建物
photo by シセド / CC BY-SA 3.0

この建築が今までの伊東豊雄の作品と違うところは、その具体的な形態である。

今までの伊東豊雄の作品はモダニズム建築らしい抽象的な形態が多かった。

しかし、この作品は一目見ただけで「木だ!」とわかる具体的な構成になっている。

しかし、表参道のけやき通りにはこの建築が一番適していると考えざるを得ないような、魅力的な外観になっている。

まつもと市民芸術館

  • 所在地:長野県松本市深志
  • 竣工 :2004年3月
  • 用途 :劇場
  • 構造 :SRC造

この建築の特徴は、曲面の外壁とそこに無数に点在する不定形、不透明なガラスである。

2000年に完成した「せんだいメディアテーク」以降伊東豊雄の建築では、ガラスを大胆に使った軽快な作品が多かった。

しかし今回の作品はコンクリートで覆われた重量感のある建築である。

伊東豊雄はここでは楽しい建築をつくりたいと考えていたそう。その意図が外壁に顕著に表れている。

MIKIMOTO Ginza 2

  • 所在地:東京都中央区銀座
  • 竣工 :2005年11月
  • 用途 :店舗
  • 構造 :鉄骨造

この建物の外壁には、一つ前に紹介した「まつもと市民芸術館」 と似た不規則な窓が設けられている。

さらに構造形式としては、壁がそのまま構造体として成り立っているが、これは「TOD’S表参道ビル」と共通した特徴である。

このように、「まつもと市民芸術館」の楽しい建築と「TOD’S表参道ビル」の特徴的な架構が組み合わされた建築がこのMIKIMOTO Ginza 2である。

多摩美術大学図書館

  • 所在地:東京都八王子市鑓水
  • 竣工 :2007年2月
  • 用途 :図書館
  • 構造 :RC、S造

この図書館の注目すべき点は、外壁のきれいな曲線美と柱の先端の細さである。

外壁の曲線はわずかではあるが、そのわずかな違いが外見の良さを作り出している。また技術的にも何度も検討がなされ壁厚20㎝という薄さの外壁が完成した。

さらに柱は免震構造をとることによって先端の細い外壁に合ったものになっている。

台中国家歌劇院

  • 所在地:台湾台中市
  • 竣工 :2016年9月
  • 用途 :劇場 物販 飲食 公園
  • 構造  :RC、S造

この建築は、一枚の膜をあらゆる方向に引っ張り、変形させた形状をそのまま建築にしたような内部空間が魅力的である。

その様子は、まるで洞窟の中にいるかのように神秘的な空間となっている。

一方で、一枚の膜のような構成によってそれぞれの空間が連続性を持ち全体としてつながりのある施設ともなっている。

アイランドシティ中央公園中核施設 ぐりんぐりん

  • 所在地:福岡県福岡市
  • 竣工 :2005年4月
  • 用途 :温室 その他
  • 構造 :RC、S造
右下に見える隆起した建物
photo by ごく一時 / CC BY-SA 3.0

この作品は、敷地の広さや周りの風景などを生かしたランドスケープを形成する建築である。

上の写真を見るだけでもここを散策してみたいと感じるような、人間の野性的な部分を刺激するような建築になっている。

ランドスケープを形成するといった建築は他の建築家も取り組んでいるが、ここまで緑化されランドスケープと一体になった建築は珍しい。

座・高円寺

所在地:東京都杉並区高円寺北
竣工 :2008年11月
用途 :劇場
構造 :RC、S造

街中に大きな岩が置いてあるかのように見える建築「座・高円寺」。

でこぼこした屋根の形状は、広げると平面になる幾何学的形態を用いているという。

また、外壁や屋根に無数に設けられたガラスの円形の穴は、「まつもと市民芸術館」と同様、楽しい建築をつくるために設けられている。

最後に・・・

以上が伊東豊雄のスタイルの変化が顕著に表れている作品13選でした。

それぞれの作品を比較しても、同じ人物が設計したとは考えられないような違いがみられたと思います。

たけひこ
たけひこ

伊東豊雄氏は現在80歳になりましたが、今でも新たな挑戦を続けているので、今後の活動にも注目です!

閲覧していただきありがとうございます。

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