みなさんこんにちは、本サイト「建築LIFE」を運営しているたけです。
今回は、日比谷公園・あるいはその周辺に建つ有名建築物6選をご紹介したいと思います。
佐藤功一・乾久美子といった有名建築家の作品の特徴などを解説しています。
是非最後までご覧ください。
日比谷公園周辺の有名建築物6選【佐藤功一・乾久美子など】
1.日比谷公会堂・市政会館【佐藤功一】

日比谷公会堂・市政会館は、公会堂と市政会館という異なる2つの機能を併設した日比谷公園南端に建つ複合施設である。
建築の設計は、早稲田大学・建築科の創始者として知られる建築家「佐藤功一」が担当。
時計塔がある道路側に「市政会館」、反対の日比谷公園側に「日比谷公会堂」が入っており、施設全体は茶褐色タイルでまとめられている。
建築全体は、垂直性の高いゴシック建築の様相を示している反面、そのディティールを見るとアールデコの特徴も散見される。
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2.日比谷図書文化館【東京建設局】

日比谷図書文化館は、図書館をメインとしてカフェ・レストラン・展示室などを併設する東京都・日比谷公園内に建つ文化施設である。
建築の設計は、東京建築局(現・東京建設局)が担当。
正三角形の平面形状や水平性の高い構成などが特徴的な建築物で、モダニズムの代表作としても知られる。
元々は、地上3階建ての建物だったが、4階部分の増築や耐震補強、改修などを経て、現在の姿に至っている。
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3.フラワーショップH【乾久美子】

フラワーショップHは、緑豊かな日比谷公園内に建つ「花屋」である。
建築の設計は、横浜国立大学大学院Y-GSAで教授を務める建築家「乾久美子」が担当。
本施設は、床面積が100㎡ほどしかない上に複数の建物に分節されているため、一つ一つの空間は面積的には相当狭くなっている。
しかし、高さが7.5mあり、さらに建物の4辺には大きなガラス張りの開口部が設けられているため、狭さを感じないアトリウムのような空間がつくられている。
これらの特異な構成によって「境界の曖昧さを追求する」というコンセプトが見事に実現されており、魅力的な建築空間が出来上がっている。
4.日生劇場(日本生命日比谷ビル)【村野藤吾】

日生劇場は、オフィスと劇場という全く異なる機能を併設した、日比谷公園沿いに建つ複合施設である。
建物全体の名称が「日本生命日比谷ビル」、その中に入る劇場の名称が「日生劇場」となっている。
建築の設計は、昭和期に活躍した日本人建築家「村野藤吾」が担当。
建築の外壁は全面的に粗目の花崗岩で覆われており、モダニズムが主流だった時代に建てられた建築とは思えないような荘厳な佇まいをした建築物となっている。
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5.東京ミッドタウン日比谷【ホプキンス・アーキテクツ】

- 設計:ホプキンス・アーキテクツ
- 住所:東京都千代田区有楽町
- 竣工:2018年2月
- 用途:事務所・店舗・映画館など
- URL:公式ページ
東京ミッドタウン日比谷は、緑豊かな日比谷公園のすぐ東隣に建つ、事務所・店舗・映画館など複数の機能を内包した超高層ビルである。
「東京ミッドタウン」とは、三井不動産が東京都心部で手掛ける大規模複合施設のブランド名であり、日比谷の他に「六本木」と「八重洲」にも、東京ミッドタウンという名前の付いたビルが今現在建っている。
東京ミッドタウン日比谷のマスターデザインアーキテクトは、イギリスの建築設計事務所「ホプキンス・アーキテクツ」が担当。
既存の千代田区道を廃道にして「日比谷ステップ広場」を地上に設けたり、低層部公園側に「緑化テラス」を設けるなど、多様なパブリックスペースが組み込まれた再開発ビルになっている。
6.帝国ホテル本館【高橋貞太郎】

帝国ホテル本館は、ホテル御三家の一つとしても名高い洋式ホテル「帝国ホテル」の本館として日比谷公園の東隣に建つ宿泊施設である。
帝国ホテル本館の歴史は古く、現在建っている建築は3代目帝国ホテルだ。
歴代帝国ホテルの概要は以下の通りである。
- 1代目:1890年竣工(渡辺譲)
- 2代目:1923年竣工(フランク・ロイド・ライト)
- 3代目:1970年竣工(高橋貞太郎)
- 4代目:2036年竣工予定(田根剛)
上記の通り、現在建っている3代目帝国ホテルも老朽化などの原因から解体が決定しており、2036年に4代目帝国ホテが完成予定となっている。
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丸の内・有楽町の有名建築物

今回はこれで以上になります。
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