代官山・猿楽の有名建築物8選【槇文彦・平田晃久・中村拓志など】 

みなさんこんにちは、たけです。

今回は、おしゃれな街として有名な東京の代官山・猿楽エリアに建つ有名建築物8選をご紹介したいと思います。

槇文彦の代表作「ヒルサイドテラス」はもちろんのこと、平田晃久や中村拓志といった有名建築家の作品も多数紹介しているので、是非最後までご覧ください。

では早速本題に入ります。

目次

代官山・猿楽の有名建築物8選【槇文彦・平田晃久・中村拓志など】 

1.ヒルサイドテラス【槇文彦】

  • 設計:槇文彦
  • 住所:東京都渋谷区猿楽町
  • 竣工:1969年 – 1998年
  • 用途:集合住宅・店舗・オフィスなど
  • URL:公式ページ

住宅と商業施設が複雑に混ざり合い魅力的な街並みを築いている、おしゃれの街代官山。

そんな代官山には「ヒルサイドテラス」という名前が付いた建物がいくつも存在するのだが、これらの施設はすべて建築家・槇文彦が設計した建築物である。

そして、今の魅力的な代官山の街並みを作ったのは「ヒルサイドテラス」であるといわれている。

なぜ、このように言われているのかについては、以下の記事を参照していただきたい。

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2.モンキーカフェ【中村拓志】

モンキーカフェは、東京都渋谷区猿楽町に建つオフィス・カフェ・ギャラリーなどを併設した、企業の自社ビルである。

建築の設計は、隈研吾事務所出身の建築家「中村拓志」が担当。

「企画→開発→設計→発表→展示会→販売→改良」という企業に重要な一連の流れを、どのように繋ぐかが本計画の課題であったそう。

その課題に対して中村拓志は「螺旋状の形態」を建築に用いることで、上記の一連の流れがシームレスに接続できる空間を生み出している。

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3.sarugaku【平田晃久】

sarugakuは、おしゃれな街として有名な東京・代官山エリアに建つ、6つの棟からなる商業テナントビルの集合体である。

建築の設計は、京都大学で教授を務める建築家「平田晃久」が担当。

コンセプト「複数の山から生まれる谷」

このコンセプトを基に、分棟形式で配置された6つの棟を「山」、棟の間にできた余白空間を「谷」に例え、まるで山と谷で構成される自然環境のような建築空間を作り出している。

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4.代官山T-SITE【クラインダイサムアーキテクツなど】

代官山T-SITEは、東京・代官山エリアに建つ、蔦屋書店を中核として展開される複合商業施設である。

建築の設計は、東京渋谷に本部を置く建築事務所「クラインダイサムアーキテクツ」と、組織設計事務所「アール・アイ・エー」が担当。

建築全体は、シンプルな直方体型をした3つのボリュームが並列配置された構成となっており、3棟の間には代官山らしい豊かな余白空間が生み出されている。

また、外壁全体で蔦屋のシンボルでもある「T字」を大きく表現しつつ、その大きなT字一つ一つも、小さなT字の集合体でできており、陰影のあるシンボリックな外観を作り出している。

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5.kashiyama daikanyama【nendo】

kashiyama daikanyamaは、東京・代官山エリアに建つアパレル会社「オンワード樫山」による複合施設である。

建築の設計は、建築・インテリア・プロダクトなど、幅広い分野でデザイン活動を行っている設計事務所「nendo」が担当した。

コンセプト「小さな丘のような建物」

このコンセプトを基に、大小さまざまな箱が重なり合うことで小さな丘を形成した、代官山という豊かな街並みと呼応する建築空間が生み出されている。

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6.ログロード代官山【大堀伸】

ログロード代官山は、おしゃれな街として有名な東京・代官山エリアに建つ、複数の棟によって構成される商業施設である。

建築の設計は、武蔵野美術大学出身の建築家「大堀伸」が担当。

建築全体は、全長220mの細長い敷地に5つの棟を分棟型で配置しており、棟の間にはテラスやベンチ、散策路などが展開され、代官山らしい余白性のある空間が形成されている。

さらに、5つの棟の外壁は木材で統一されているため、分棟式ながらも一体性を持った商業施設となっている。

7.Villa ASO【山下泰樹】

  • 設計:山下泰樹(改修)
  • 住所:東京都渋谷区猿楽町
  • 開業:1997年
  • 用途:カフェ・レストラン
  • URL:公式ページ

Villa ASOは、おしゃれな街東京・代官山の旧山手通り沿いに建つ「カフェミケランジェロ」と「リストランテASO」を併設する飲食施設である。

本施設は、元々この地に建っていた個人住宅を改修する形で1997年に開業しており、その後デザイン事務所「DRAFT」を設立した山下泰樹によってリニューアルオープンがなされている。

建築全体は、建物の高さを抑えることで代官山の街並みとの調和を図りつつ、施設内に大きな中庭空間を設けることで、東京とは思えないような豊かな食事空間を作り出している。

さらに、1枚目の写真を見ると、建物を貫くように大きな樹木が数本立ち上がっているのがわかると思うが、これは樹齢300年のケヤキの木で、ずっと昔から代官山で受け継がれてきた歴史の樹木となっている。

8.CUBE代官山【設計者不詳】

  • 設計:不詳
  • 住所:東京都渋谷区猿楽町
  • 竣工:2003年
  • 用途:店舗ビル
  • URL:参考ページ

CUBE代官山は、東京・代官山の旧山手通りから裏道へ少し進んだ位置に建つ、BEAMSなどのファッションブランドが入る店舗ビルである。

建築の設計者は不詳。

しかし、高さを低く抑えた構成や、建物を分棟化してその間に豊かな余白空間を設けるといった構成からは、代官山らしいエレメントを感じとれる。

すぐ近くには、京都大学の教授・平田晃久が設計を務めた「sarugaku」も存在しており、建築的な共通点も多数見られるため一緒に注目しておきたい。

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今回はこれで以上になります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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