静岡県の有名建築物16選【坂茂・藤森照信・磯崎新など】

静岡県富士山世界遺産センター

みなさんこんにちは、本サイト・建築LIFEを運営している「たけ」です。

今回は、静岡県の有名建築物16選をご紹介したいと思います。

静岡県には、坂茂・藤森照信・磯崎新といった有名建築家が設計した魅力的な建築物が多数存在しています。

本記事ではそれらの魅力的な建築物の概要や特徴などを簡潔に解説しているので、静岡県で建築巡りをする際には、是非本記事を参考にしてみてください。

では早速本題に入ります。

目次

静岡県の有名建築物16選【坂茂・藤森照信・磯崎新など】

1.静岡県富士山世界遺産センター【坂茂】

  • 設計:坂茂建築設計
  • 竣工:2017年
  • 用途:博物館
  • 住所:静岡県富士宮市宮町
  • URL:建築詳細ページ

静岡県富士山世界遺産センターは、2013年に世界文化遺産に登録された「富士山」を歴史、文化などの観点から広く伝えていくために建てられた博物館建築である。

本施設は、パリ・ニューヨーク・東京の3カ所に事務所を持つ建築家「坂茂」が設計を担当した。

コンセプト「富士の水の循環と反映」

このコンセプトを基に建てられた「逆さ富士」型をした建物は、前面に設置された水盤に映し出されることで、富士山の虚像が出現する構成となっている。

2.浜松市秋野不矩美術館【藤森照信】

photo by Unimoi/CC 表示-継承 4.0
  • 設計:藤森照信
  • 竣工:1997年
  • 用途:美術館
  • 住所:静岡県浜松市天竜区二俣町
  • URL:公式ページ

浜松市秋野不矩美術館は、日本画家「秋野不矩(あきのふく)」の作品の展示・保存を主な目的として建設された美術館である。

本施設の設計は、ジブリに出てきそうな建築物を数多く手がけることで知られる建築家「藤森照信」が担当。

建築としては、大きな三角屋根を持った2つのボリュームに、大きな土壁を持った直方体ボリュームが貫通した構成が象徴的な外観を作り出している。

幾何学的な構成をとりつつ、全体には自然的な要素をふんだんに取り入れた、藤森照信らしい建築物である。

3.伊豆の長八美術館【石山修武】

photo by Ahomin/CC 表示-継承 3.0
  • 設計:石山修武
  • 竣工:1984年
  • 用途:美術館
  • 住所:静岡県賀茂郡松崎町
  • URL:公式ページ

伊豆の長八美術館は、江戸末から明治にかけて活躍した左官職人「伊豆の長八」の顕彰を目的に建設された美術館である。

本施設は、建築と工業製品の間にあるかのような作品を数多く手がけることで知られる建築家「石山修武」が設計を担当。

建築としては、「2棟の展示室」とその間に設けられた「中庭」、そして中庭の前後を挟む「ドーム」という3要素によって構成される。

伝説の左官職人の美術館という事で、全国から有能な左官職人が集まり、彼らの伝統的な左官技術によってこの建築は建設されている。

4.静岡大成中学校・高等学校【長谷川逸子】

photo by Nib/CC 表示 3.0
  • 設計:長谷川逸子
  • 竣工:2004年
  • 用途:中学校・高等学校
  • 住所:静岡県静岡市鷹匠
  • URL:公式ページ

静岡大成中学校・高等学校は、静岡市葵区鷹匠に建つ私立の学校施設である。

本施設は、日本人女性として初めて大規模公共建築の設計を担当したとされる建築家「長谷川逸子」が設計を担当。

建築としては、直方体の基本ボリュームから複数の「箱型ボリューム」が突出した構成が特徴的な外観を形成しており、この箱の中にはホールや特別教室などが入っている。

さらに、この突出したボリュームは「テラス」や「庇」としても機能しており、外部と内部を仲介する役割を果たす構造物ともなっている。

5.伊豆・三津シーパラダイス【清家清】

  • 設計:清家清
  • 竣工:1977年
  • 用途:水族館
  • 住所:静岡県沼津市三津長浜
  • URL:公式ページ

伊豆・三津シーパラダイスは、1930年に中之島水族館として開業した「日本で2番目に歴史の長い水族館」である。

本施設は、住宅作品をメインに戦後日本の建築界をリードしたモダニズム建築家の一人「清家清」が設計を担当。

施設全体としては、海から連続する「イルカショープール」の周囲を囲う形で、細長い平面形状をした「水族館棟」「主棟」が配置された構成となっている。

特に主棟は、プールの上に架かった「橋」のような建築になっており、内部は展望観覧席となり来館者に魅力的な空間を提供している。

6.芹沢銈介美術館本館・石水館【白井晟一】

photo by Halowand/CC 表示-継承 3.0
  • 設計:白井晟一
  • 竣工:1981年
  • 用途:美術館
  • 住所:静岡県静岡市駿河区登呂
  • URL:公式サイト

芹沢銈介美術館本館「石水館」は、日本の染色工芸家「芹沢銈介」の作品を展示・保存することを目的に建設された施設である。

本施設は、昭和期を代表する建築家「白井晟一」が設計を担当。

弥生時代の遺跡「登呂遺跡」がある登呂公園の一隅に位置するこの美術館は、周囲の自然と調和するように木・水・石といった自然素材がふんだんに使用されている。

そのため、上の写真の通り、美術館入り口に立っても「この先に美術館があるのか」と疑問に思うほど、建築が自然に溶け込んでいる。

7.資生堂アートハウス【谷口吉生】

photo by Halowand/CC 表示-継承 4.0
  • 設計:谷口吉生
  • 竣工:1978年
  • 用途:美術館・資料館
  • 住所:静岡県掛川市長谷
  • URL:公式ページ

資生堂アートハウスは、絵画や彫刻を展示する「美術部」と、日本の商業デザインの移り変わりを展示する「資料部」の2つの機能を持った施設である。

言うなれば、「美術館」と「博物館」を複合した総合展示場というわけだ。

本施設は、豊田市美術館や葛西臨海水族園など、数多くの公共施設を手掛ける建築家「谷口吉生」が設計を担当。

美術部と資料部という2つの機能があるという条件に合わせ、谷口吉生は建築を「円形」と「正方形」の建物2つで構成し、その2つの棟が滑らかに繋がるような回廊空間で結ぶという空間設計を行っている。

8.ねむの木こども美術館【藤森照信】

photo by Tawashi2006/CC 表示-継承 3.0
  • 設計:藤森照信
  • 竣工:2006年
  • 用途:美術館
  • 住所:静岡県掛川市上垂木
  • URL:公式ページ

ねむの木こども美術館「どんぐり」は、肢体不自由児のための養護施設「ねむの木学園」の子どもたちが描いた絵を展示するために建設された美術館である。

本施設の設計は、ジブリに出てきそうな建築物を数多く手がけることで知られる建築家「藤森照信」が担当。

この建築最大の特徴は「屋根」にある。

背後の斜面に近い部分はシンプルな「切妻屋根」を設けているが、谷側の部分には「不定形ドーム屋根」を設置している。

さらにこのドーム屋根には、風化した際に自然素材と上手く共鳴する「銅板」が使用されており、藤森照信建築でよく用いられる、藤森照信の神器である。

9.静岡市清水文化会館【槇文彦】

photo by Niba/CC 表示 3.0
  • 設計:槇文彦
  • 竣工:2012年
  • 用途:劇場
  • 住所:静岡県静岡市清水区島崎
  • URL:公式ページ

静岡市清水文化会館は、ホールやギャラリーなどからなる静岡市に建つ文化施設である。

本施設は、日本建築界の巨匠「槇文彦」が設計を担当。

シンプルな形態を持ったガラス張りのアトリウム空間が特徴的だが、この空間は隣接するJR清水駅から続く歩行者デッキと連続したホワイエ(たまり場)空間となっている。

この空間の背後にホールがあり、このホワイエ空間は街とホールを緩やかに繋ぐ中間領域の役割を果たしている。

10.静岡理工科大学建築学科棟・えんつりー【古谷誠章】

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