槇文彦とは?

- 1928 東京都に生まれる
- 1953 東京大学工学部建築学科卒業
- 1954 米最大の建築事務所SOM勤務
- 1955 セルト・ジャクソン建築設計事務所勤務
- 1993 プリツカー賞受賞
槇文彦は、国内外で数々の権威ある賞を受賞してきた経歴を持つ、日本を代表する建築家である。
代表作としては、「スパイラル」「ヒルサイドテラス」などが挙げられ、洗練された空間構成が魅力的な建築を数多く手がけている。
建築の傾向としては、人々が心地いいと感じる空間構成を追求されており、年月を重ねても色あせない空間が魅力的である。
今回はそんな槇文彦の代表作16選をご紹介したいと思います!
【代表作】建築家槇文彦の建築作品16選
1.幕張メッセ




- 住所:千葉県千葉市中瀬2-1
- 竣工:1989年
- 用途:展示場 観覧場 集会場
- URL:公式ページ
幕張メッセは「国際展示場」「国際会議場」「幕張イベントホール」の3つの施設からなる、千葉市に建つ複合施設である。
「人と人」「人ともの」との直接的な出会いの場を創出する。
このようなコンセプトを基に幕張メッセは計画された。
幕張メッセと言えば、上の写真の建物を想像する方も多いと思うが、この建物、実は幕張メッセが完成してから10年ほど経過した後に新設された「北ホール」である。
既存の施設だけではあらゆるイベントに対応しきれなくなり、槇文彦氏の手によって新たに新展示場が増設されたという形である。
2.東京体育館




- 住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷1-17-1
- 竣工:1990年
- 用途:体育施設
- URL:公式ページ
東京体育館は、バレー・卓球・レスリングなどの世界選手権を始めとして、数多くの国際大会などで使用される、日本を代表する体育施設である。
さらに、乃木坂・米津玄師・松田聖子などあらゆるアーティストのコンサートなどにも東京体育館が使用されている。
建築としては、敷地が明治神宮外苑という自然豊かな場所であるため、メインアリーナを地下に埋め込むことで極力高さを抑え、周辺環境と調和するような設計がなされている。
「UFOにみえる」とよく言われる東京体育館ではあるが、浮遊するような美しい曲線を持った屋根と、その屋根を支える基壇部分の重厚感のバランスが何とも絶妙な建築となっている。
3.ヒルサイドテラス群








- 住所:東京都渋谷区猿楽町29-18
- 竣工:1969年 – 1998年
- 用途:集合住宅、店舗、オフィス、ギャラリー
- URL:公式ページ
住宅と商業施設が複雑に混ざり合い魅力的な街並みを築いている、おしゃれの街代官山。
そんな代官山には「ヒルサイドテラス」という名前が付いた建物がいくつも存在するのだが、これらの施設はすべて槇文彦氏が設計した建築物である。
そして、今の魅力的な代官山の街並みを作ったのは「ヒルサイドテラス」であるといわれている。
なぜ、このように言われているのかについては、以下の記事を参照していただきたい。
建築詳細ページ




4.スパイラル




- 住所:東京都港区南青山5-6-23
- 竣工:1985年
- 用途:展示場・催事場・店舗・飲食店
- URL:公式ページ
スパイラルは南青山に建つ、展示場・飲食店・店舗などからなる複合施設である。
「もっと気軽に、もっと日常的にアートに触れることのできる空間とは何か?」
このテーマを基に、カフェやショップ、ギャラリーなど様々な機能を複合することで、もっと気軽にアートに触れることができる空間がつくられている。
ちなみに、スパイラルという名前は、螺旋のように上昇していく内部空間の構成が由来となっている。
5.藤沢市秋葉台文化体育館




- 住所:神奈川県藤沢市遠藤向原3172番地先
- 竣工:1984年
- 用途:体育館
- URL:公式ページ
藤沢市秋葉台文化体育館は、神奈川県藤沢市に建つ、屋内スポーツ施設である。
建物の外観が似ていることから「カブトムシ」の愛称で市民に親しまれている。
建物全体としてはA棟・B棟・C棟の3つの棟から成っており、上の写真はメインアリーナであるA棟の写真である。
それぞれの棟は機能はわかれているが、ステンレスの印象的な屋根によって一体性が演出されている。
6.長野市第一庁舎・長野市芸術館




- 住所:長野県長野市鶴賀緑町1613
- 竣工:2015年
- 用途:庁舎+劇場
- URL:公式ページ
長野市第一庁舎・長野市芸術館は、長野市の「市役所」「芸術館」を併設して建設された建物である。
写真左が芸術館、右が市役所となっており、その間に大きな中庭が設けられ一体的な利用が可能な施設となっている。
さらに、パブリックな回遊動線が2つの施設をつないでおり、相互利用を一層促進している。
7.4 ワールド・トレード・センター




- 住所:アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市
- 竣工:2014年
- 用途:オフィス 商業
- URL:公式ページ
4 ワールドトレードセンターは、2001年に起きたアメリカ同時多発テロ事件で崩壊した「ワールドトレードセンター」跡地に建設された超高層ビルである。
反射率の高いガラスで覆われており、天気や時間によって多様にその外観を変化させる。
また、角ばった彫刻のような形態も魅力的で、無駄を排した美しい建築となっている。
8.三原市芸術文化センター




- 住所:広島県三原市宮浦2-1-1 宮浦公園内
- 竣工:2007年
- 用途:劇場
- URL:公式ページ
三原市芸術文化センターは、広島県三原市に建つ多目的ホールである。
市民公募によってつけられた愛称「ポポロ」として市民に親しまれている。
この建築は、地域住民によって頻繁に利用されている宮浦公園内に建てられるという事もあり、槇文彦氏は、公園に遊びに来た人も気軽に利用できるような劇場とはどうあるべきかを考えたという。
結果的に、公園に面した位置にデッキテラスやホワイエ(たまり場)空間を設けることで、地域住民の居場所となる多目的ホールをつくり上げた。
9.刀剣博物館




- 住所:東京都墨田区横網1-12-9
- 竣工:20017年
- 用途:博物館
- URL:公式ページ
刀剣博物館は、東京都墨田区に建つ、美術刀剣類を保存・展示することを目的として建設された博物館である。
「円筒型の建物」とその円筒を貫通する「直方体型の建物」、さらにその両者の建物の上に乗っかるような「曲面屋根」が特徴的な建築物である。
この構成は、この敷地にかつて立っていた両国公会堂の建築的特徴を踏襲したものとなっている。
10.静岡市清水文化会館




- 住所:静岡県静岡市清水区島崎214
- 竣工:2012年
- 用途:劇場
- URL:公式ページ
静岡市清水文化会館は、ホールやギャラリーなどからなる静岡市に建つ文化施設である。
シンプルな形態を持ったガラス張りのアトリウム空間が特徴的だが、この空間は隣接するJR清水駅から続く歩行者デッキと連続したホワイエ(たまり場)空間となっている。
この空間の背後にホールがあり、このホワイエ空間は街とホールを緩やかに繋ぐ中間領域の役割を果たしている。
11.京都国立近代美術館




- 住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町
- 竣工:1986年
- 用途:美術館
- URL:公式ページ
京都国立近代美術館は、京都を中心に関西・西日本の美術作品などを収集・展示するために建てられた美術館である。
建築は、きれいな直方体で全体像がつくられているが、四隅にガラスと金属でできた透明な棟があるのが特徴的である。
この透明な棟には様々な意図が込められているそうだが、その一つには「近代美術館」の近代性を強調するという意図が含まれているという。
12.国立国語研究所




- 住所:東京都立川市緑町10番地の2
- 竣工:2004年
- 用途:研究施設
- URL:公式ページ
国立国語研究所は、日本語の文法や語彙、発音、方言などについて科学的研究を行うための研究施設である。
建築としては、一見直方体のシンプルな建築に見えるが、実は大きな中庭を有しており、ガラス張りの構成と相まって自然を存分に享受できる施設となっている。
また、施設の周囲には雑木林が生い茂っているのだが、その木々の間を縫うように遊歩道があちこちに伸びている。
この遊歩道は周囲の他の施設と繋がっており、施設の相互利用を促進する効果をもたらす。
13.朱鷺メッセ




- 住所:新潟県新潟市万代島6-1
- 竣工:2003年
- 用途:集会場 展示場
- URL:公式ページ
朱鷺メッセは、展示場やホテル、会議室などの機能を備えた超大型複合施設である。
写真左の「新潟コンベンションセンター」と、写真右の「万代島ビル」の2棟によって構成されている。
建築としては、垂直性の際立った万代島ビルと、水平性の際立った新潟コンベンションセンターの対比が魅力的で、その両者の建物を覆うガラスと金属の表層が前面の水面と共鳴している。
14.福井県立図書館・文書館








- 住所:福井県福井市下馬町51-11
- 竣工:2002年
- 用途:図書館・文書館
- URL:公式ページ
福井県立図書館・文書館は、県立図書館と文書館が併設された福井県の図書施設である。
この図書館は、2枚目の写真を見てもらうとわかりやすいのだが、とにかく開架・閲覧スペースが広い。
しかし、ここまで広いと読書環境が乱される恐れがある。
そこで槇文彦氏は、図書館に「読書テラス」「中庭」「池」という3つの要素を組み込むことで、空間に適度な「あき」を作り、落ち着きのある読書空間を作り出した。
15.東京キリストの教会




- 住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-30-17
- 竣工:1995年
- 用途:教会
- URL:公式ページ
東京キリストの教会は、東京都渋谷区に建つキリスト教の施設である。
テーマ「教会建築として精神性の高い光の空間の表現」
このテーマを基に、正面の大きなガラス面には「ガラスファイバーティッシュ」というものが挟まれており、これによってやわらかい光を内部の礼拝室にもたらす。
他にも、トップライトなどを使った光の演出が多くみられる建築となっている。
16.TEPIA




- 住所:東京都港区北青山2-8-44
- 竣工:1989年
- 用途:展示場
- URL:公式ページ
TEPIAは、TEPIAという一般財団法人が「機械・情報産業を中心とした技術」の情報発信をすることを目的として建設された建物である。
この建築は、20世紀初頭にオランダで興った「デ・ステイル」という芸術運動をテーマにしているという。
デ・ステイル建築は、世界遺産としても有名な「シュレーダー邸」に代表されるような、面や直線で構成された抽象的な表現が特徴的で、その特徴がこの建築でもふんだんに取り入れられている。
槇文彦の作品集など








今回はこれで以上になります。
今回ご紹介した建築は、槇文彦が設計した建築のほんの一部です。
そのため、今後も随時情報を更新していきたいと思っています。
気が向いたら、また本記事をご覧ください。
ではまた。
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