みなさんこんにちは、たけです。
今回は、神奈川県横浜市にある有名建築物10選をご紹介します。
藤本壮介・丹下健三・伊東豊雄といった有名建築家の作品を多数紹介しているので、是非最後までご覧ください。
では早速本題に入ります。
横浜市の有名建築物10選【藤本壮介・丹下健三・伊東豊雄など】
1.横浜赤レンガ倉庫【妻木頼黄】

横浜赤レンガ倉庫は、明治から大正にかけて建設された煉瓦造りの歴史的建造物を、劇場・展示スペース・飲食店などが入る複合施設へと改修して生まれた、横浜港にある観光スポットである。
建築の設計は、明治建築界の三大巨匠の一人「妻木頼黄」が担当。
改修設計は、日本各地で数多くの公共建築を手掛ける建築家「新居千秋」が担当した。
施設全体は、1号館と2号館の2棟によって構成されており、建物幅と同じくらいの広場を間に挟む形で、2棟が並列配置されている。
また、本施設は竣工当時、日本初の荷物用エレベーターや消火水栓を備えた最新鋭の建築物として建設されており、関東大震災では半壊してしまったものの、その後修復や耐震補強などが行われ現在まで受け継がれてきた。
2.横浜港大さん橋国際客船ターミナル【foa】
横浜港大さん橋国際客船ターミナルは、国内のみならず国外からも多くの客船が発着する「横浜港」の玄関口となる施設として、2002年に建設された客船ターミナルである。
建築の設計は、当時無名であったイギリスの建築設計事務所「foa」が担当した。
コンセプト「Continuous Architecture(連続的建築)」
このコンセプトを基に、壁や床がシームレスに連続した、まるで丘や洞窟のような有機的な建築空間が作り出されている。
建築詳細ページ

3.象の鼻パーク/テラス【小泉雅生】

象の鼻パーク/テラスは、赤レンガ倉庫と大さん橋に挟まれる位置に建つ、公園施設である。
本施設の設計は、かつて「シーラカンス」という有名設計事務所を共同経営していた建築家「小泉雅生」が担当。
この公園には、水面を囲うようにして、ドミノ倒しのようにスクリーンパネルが何枚も設置されており、夜になると様々な色にライトアップされ、魅力的な横浜港の風景を作り出す。
また、象の鼻テラスと呼ばれる敷地内にある休憩棟は、傾斜のある地形と連続するように屋上緑化された屋根が設けられており、ランドスケープと一体化した建築物となっている。
4.桐蔭学園女子部中学校・高等学校【丹下健三】

桐蔭学園女子部中学校・高等学校は、幼稚園から大学院を擁する総合学園「桐蔭学園」の女子中学校・高等学校として、神奈川県横浜市に建設された学校施設である。
建築の設計は、日本を代表する建築家「丹下健三」が行った。
建築全体は、エレベーターや階段室が入る「垂直性の高いシャフト」と、各教室や実習室などが入る「水平性の高い直方体」によって構成されており、単純明快な構成ながら力強さを持った丹下健三らしい作品となっている。
上の写真にある、中途半端ともいえる直方体の切断面などを見ると、メタボリズム的な思想も感じ取れる。
5.UNIQLO PARK 横浜ベイサイド店【藤本壮介】
UNIQLO PARK 横浜ベイサイド店は、ユニクロとGUが入る大型店舗として、2020年神奈川県横浜市にオープンした商業施設である。
建築の設計は、2025年に開催される大阪・関西万博のデザインプロデューサーに就任した建築家「藤本壮介」が担当。
本施設は商業施設でありながら、滑り台やジャングルジムといった遊具が設置された「公園一体型の商業施設」となっている。
外観を見て分かるように、屋根全体がまるでパークのような子供たちが遊べる空間となっており、遊び場と店舗が隣接した、いまだかつてない新しい商業施設が誕生している。
さらに、屋根を突き抜けるように何カ所かに店舗への入り口が設けられており、店舗とパークが連動しながら来場者のアクティビティを促進していることがわかる。
6.YOTSUBAKO【MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO】

- 設計:MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO
- 住所:神奈川県横浜市都筑区中川中央
- 竣工:2011年
- 用途:テナントビル
- URL:公式ページ
YOTSUBAKOは、横浜市営地下鉄センター北駅に隣接する形で建設された、複数のテナントが入る商業施設である。
建築設計は、原田真宏と原田麻魚によって設立された設計事務所「Mount Fuji Architects Studio」が担当した。
建築全体は、4つの直方体ボリュームが互い違いに積層され、そのボリューム全体を大きなガラスのスキンで覆うという、非常に単純明快な構成となっている。
しかし、このシンプルな全体構成とは裏腹に、建物内外には吹き抜けやテラスといった多様な空間が生まれ、人々のアクティビティが街に表出する魅力的な空間がつくられている。
7.相鉄文化会館【原広司】

相鉄文化会館は、神奈川県横浜市の通勤線沿線に建つ、社員研修のための「研修施設」とギャラリーやスタジオなどの「文化施設」からなる複合施設である。
建築の設計は、梅田スカイビルや札幌ドームなど、数多くの公共施設を手掛ける建築家「原広司」が担当。
5層からなる施設であるが、一般開放されているのは1層のみ。
しかしその一般開放される部分を4階に設け、一般客がその4階に至るまでの空間に「中庭」や「ピロティ」「ブリッジ」を設けることで、活発な施設の活用を促している。
建築としては、建物上部に設置された鉄骨トラスによる6枚の羽根のような構造物が特徴的で、周りの高層住宅から見下ろしたときに、建物を印象付ける効果を持っている。
8.横浜市市民文化会館・関内ホール【芦原義信】

横浜市市民文化会館「関内ホール」は、横浜市中区にある市営の多目的ホールである。
落語・演劇・ミュージカルなど上演する場として利用されており、1980年から毎年横浜で開催されている「ヨコハマ映画祭」も、基本的にはこの関内ホールで行われている。
建築の設計は、昭和期を代表する建築家「芦原義信」が担当。
建築全体としては、街路に対して「角」となってしまう建物部分の壁を後退させ、小広場とした「入隅空間」によって印象的な外観を形成。
この構成によって、市民に新たな居場所を提供しつつ、街と施設の親和性を高める効果がもたらされている。
9.ホテルニューグランド【渡辺仁】

ホテルニューグランドは、戦前に建設された「クラシックホテル」の代表作としても知られる、神奈川県横浜市に建つホテル施設である。
建築の設計は、明治・大正・昭和の三時代を生きた建築家「渡辺仁」が担当。
アーチ窓や曲面壁、荘厳な内部空間など、基本的には西洋風のデザインがなされているが、所々にと東洋的なテイストのデザインが紛れ込んでいるのがこの建築の魅力。
ホテルニューグランドには、マッカーサー元帥やチャーリー・チャップリン、ベーブ・ルースをはじめとする、数多くの著名人が来訪したことでも知られ、横浜のランドマーク的な存在にもなっている。
10.横浜風の塔【伊東豊雄】

横浜風の塔は、JR横浜駅西口ローターリーの真ん中に設置されている、高さ21mに及ぶ吸気塔である。
建築の設計は、日本を代表する建築家「伊東豊雄」が行った。
建築全体は、内部の四角形平面を持った塔に、9m×6mの楕円形平面を持ったシリンダー型の外皮をかぶせた構成となっており、四角形平面の塔の壁は「アクリルミラー」、シリンダーの外皮は「アルミパンチングメタル」で仕上げられている。
そして、アクリルミラーとアルミパンチングメタルの間に、ネオン管や電球を設置することによって、この吸気塔は夜になると多様な表情を表すシンボルタワーへと変貌する。
神奈川全体の有名建築物

今回はこれで以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。