山口県の有名建築物15選【隈研吾・村野藤吾・内藤廣など】

みなさんこんにちは、本サイト・建築LIFEを運営している「たけ」です。

今回は、山口県の有名建築物15選をご紹介したいと思います。

山口県には、隈研吾や村野藤吾、内藤廣などの有名建築家が設計した作品が数多く点在しています。

本記事では、それら建築物の特徴をわかりやすく解説しているので、是非最後までご覧ください。

では早速本題に入ります。

目次

山口県の有名建築物15選【隈研吾・村野藤吾・内藤廣など】

1.山口情報芸術センター【磯崎新】

  • 設計:磯崎新
  • 住所:山口県山口市中園町
  • 竣工:2003年3月
  • 用途:図書館・展示室・レストラン
  • URL:公式ページ

山口情報芸術センターは、図書館・展示室・レストランなど複数の機能からなる、山口県山口市に建つ複合施設である。

建築の設計は、日本を代表する建築家「磯崎新」が担当。

磯崎新の建築作品と言えば、代表作の北九州市立美術館やアートプラザなどに象徴される、直線ラインを基本とした幾何学的な造形を想像する人も多いと思うが、本施設ではそのような構成は採用されていない。

周囲の山並みと呼応するかのような滑らかな曲線を持った大屋根。
そして、その大屋根の下に収まるフレキシビリティのある大空間など。

磯崎新のスタイルの変化が伺える作品となっている。

2.秋吉台国際芸術村【磯崎新】

「本館」photo by Wiiii/CC 表示-継承 3.0
  • 設計:磯崎新
  • 住所:山口県美祢市秋芳町秋吉
  • 竣工:1998年
  • 用途:コンサートホール 研修施設 宿泊所
  • URL:公式ページ

秋吉台国際芸術村は、宿泊所・食堂・スタジオ・コンサートホールなど複数の機能からなる、滞在型芸術文化施設である。

近年、日本が地方を中心に展開している、芸術家が一定期間その土地に滞在しながら作品制作などを行う「アーティスト・イン・レジデンス(滞在型創作活動)」のための施設だ。

建築の設計は、日本を代表する建築家「磯崎新」が担当。

小高い丘に囲まれる豊かな敷地に、コンサートホールなどが入る「本館」と、分棟配置されている「宿泊棟」によって全体が構成され、池やテラスなどの外部空間を織り交ぜながら、自然と一体になった創作空間を作り出している。

3.宇部興産ビル【村野藤吾】

photo by OAzipper/CC 表示-継承 3.0
  • 設計:村野藤吾
  • 住所:山口県宇部市椙生町
  • 竣工:1983年
  • 用途:ホテル・貸事務所・会議室
  • URL:公式ページ

宇部興産ビルは、大手総合化学メーカー宇部興産が建設した、ホテル・オフィス・会議室などからなる複合施設である。

建築は、商業施設の大家として知られる建築家「村野藤吾」が設計を担当。

L字型に建つ高層棟(ホテル・オフィス)と、それに囲まれる低層棟(国際会議場)といった全体構成が特徴的で、低層棟の1階部分には大きなピロティ空間が設けられている。

また、竣工当時このピロティ空間には「大きな噴水」が設置されており、豊かな空間が形成されていたそうだが、現在は駐車場に改築されてしまっている。

5.渡辺翁記念会館【村野藤吾】

photo by Wiki708 /CC 表示-継承 3.0

渡辺翁記念会館は、宇部市の発展に大きく貢献した実業家「渡辺祐策」の顕彰を目的として、1937年に建設された文化施設である。

設計を務めたのは、昭和期を代表する建築家村野藤吾だ。

村野藤吾は、宇部市で複数の建築作品を手掛けたことで知られているが、その第一作となったのがこの「渡辺翁記念会館」であった。

建築としては、緩やかな曲線を持った平面形態と、外壁の黒褐色タイル張りが象徴的な外観を作り出しており、村野藤吾自身はこの建築を「私の出世作」と語っていたらしい。

6.周南市立徳山駅前図書館【内藤廣】

  • 設計:内藤廣
  • 住所:山口県周南市御幸通
  • 竣工:2017年
  • 用途:図書館・物販・飲食施設 
  • URL:公式ページ

周南市立徳山駅前図書館は、JR徳山駅に隣接する位置に建てられた、図書館・書店・カフェなどからなる複合施設である。

本施設は、木材を巧みに使用する建築家「内藤廣」が設計を担当。

建築全体は、水平性のあるスタイリッシュな外観となっている一方で、駅前広場に向けて大きく張り出したテラスが、人々の交流やアクティビティを誘発する魅力的な半屋外空間を作り出している。

さらに、そのテラスや内部空間の天井面には、美しい色合いを持ったスギ板が全面的に張られており、内藤廣建築特有の木材に囲まれた温もりのある空間を形成している。

7.山口県立萩美術館・浦上記念館【丹下健三】

photo by Wiki708/CC 表示 3.0

山口県立萩美術館・浦上記念館は、萩市出身の実業家「浦上敏朗」のコレクションを基にした浮世絵・東洋陶磁・陶芸などの展示を行うための施設として建設された美術館である。

本施設は、日本建築界の大巨匠「丹下健三」が設計を務めた。

敷地の周辺には、城下町の街並みを保存した歴史的地区が広がっており、丹下健三はこの歴史的景観と調和できる建築を追求して本施設を設計している。

具体的には、萩の歴史的な街並みを象徴づけている「横長の白壁」に注目して、その白壁と共鳴し合うかのような直線ボリュームを組み合わせたかのような美術館を作り出している。

8.山口県立美術館【鬼頭梓】

山口県立美術館は、山口県にゆかりのある作家の作品を中心に収蔵・展示等を行う施設として、山口県山口市に建設された公立美術館である。

本施設は、前川國男事務所に勤務勤務後独立を果たした建築家「鬼頭梓」が設計を担当。

前川國男の弟子と言うだけあって、その設計スタイルはかなり前川國男の影響を受けたものになっているようだ。

特に、前川國男の美術館建築では必ずと言っていいほど使用されていた「赤レンガ風のタイル」。そして、前川國男が常に重視していた人が集まる空間(広場・ロビーなど)の豊かさなどは、前川國男に負けず劣らずの魅力的な空間構成となっている。

9.下関市立しものせき水族館【日本設計】

photo by Wiki708/CC 表示-継承 3.0

下関市立しものせき水族館は、フグの取扱量日本一で有名な山口県下関市に建つ水族館である。
フグの聖地に建つ水族館というだけあって、ふぐの展示種数はなんと世界一位を誇る。

建築は、日本の大手組織設計事務所「日本設計」が設計を担当。

施設全体は、スパンが50mにも及ぶシェル構造の大屋根によって覆われているが、この大屋根の形状は「鯨」をモチーフとしており、水族館にふさわしい鯨に覆われた施設となっている。

そんな、軽快なステンレスの大屋根とは対照的に、建物本体の外壁には赤レンガ風のタイルが使用されており、重と軽の対比が魅力的な建築物が作り出されている。

10.House & Restaurant【石上純也】

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