みなさんこんにちは、たけです。
今回は、茨城県日立市の有名建築物5選をご紹介します。
妹島和世・SANAA・内井昭蔵といった有名建築家の作品も紹介しているので、是非最後までご覧ください。
では早速本題に入ります。
日立市の有名建築物5選【妹島和世・SANAA・内井昭蔵など】
1.JR日立駅【妹島和世】
日立駅は、総合電機メーカー「日立製作所」創業の地として有名な茨城県日立市に建つ駅舎建築物である。
建築の設計は、国内外で活躍する世界的建築家「妹島和世」が担当した。
「日立市の顔となるような施設」「元々東西に分かれていた駅舎を連携させること」
クライアントからこれらの要望を受けた妹島和世は、全面ガラス張りによる橋上駅舎というインパクトのある構成を採用することによって、要望に沿った日立市のシンボルとなる建築物を作り出している。
建築詳細ページ

2.日立市役所【SANAA】

日立市役所は、総合電機メーカー「日立製作所」創業の地として有名な茨城県日立市に建つ庁舎建築物である。
建築の設計は、妹島和世と西沢立衛による建築ユニット「SANAA」が担当した。
本施設の特徴は「みんなの広場」と呼ばれる、ボールト屋根に覆われた屋外広場があることだ。
この優しく包み込むようなボールト屋根によって、地域住民が親しみやすい市役所施設を作り出している。
さらに、この建物と大屋根は、山側から海側へと緩やかに下る地形に沿って建てられているため、周辺環境に調和しつつ、庁舎棟からは日立市の特徴的な地形や風景が見渡せる配置計画となっている。
3.吉田正音楽記念館【内井昭蔵】

吉田正音楽記念館は、茨城県日立市出身の作曲家・吉田正の顕彰を目的として、2004年に建設された記念館建築物である。
建築の設計は、昭和期を代表する建築家「内井昭蔵」が担当。
本施設は、キューブ状の形態が印象的な外観を形成しているが、この構成は「塔という概念」をモチーフとしてデザインされており、どの方向から見てもシンボリックな形態が浮かび上がる、まさしく塔のような建築作品となっている。
また、施設内部は中央のエレベーターシャフトを中心として、全体が螺旋状に展開されており、吉田正の生涯を時代ごとに螺旋を登りながら感じることができる構成となっている。
4.日立シビックセンター【坂倉建築研究所】

- 設計:坂倉建築研究所
- 住所:茨城県日立市幸町
- 竣工:1990年
- 用途:展示館・音楽ホール・図書館
- URL:公式ページ
日立シビックセンターは、展示館・音楽ホール・図書館など、複数の機能を内包した茨城県日立市に建つ複合文化施設である。
建築の設計は、坂倉準三によって設立された設計事務所「坂倉建築研究所」が担当した。
本施設は写真を見て分かる通り、建物にあけられたボイドと、建物に埋め込まれる形で設置された球体状の「天球劇場」がシンボリックな外観を形成。
また、天球劇場の外壁には光を反射するチタンパネルが張られており、竣工は本施設よりも後になるが丹下健三の代表作「フジテレビ本社ビル(1996年)」を彷彿とさせる構成となっている。
5.日鉱記念館【松田平田坂本設計事務所】

日鉱記念館は、茨城県日立市発展の原点となる「日立鉱山」に関する資料を展示する施設として、1986年に建設された博物館建築物である。
建築の設計は、国内に複数の事務所を展開する設計事務所「松田平田設計」が担当した。
建築全体は、どっしりととした基壇層の上にチューブ状の展示空間が乗っかった構成となっており、中央に設けられたボイド空間によって、チューブが浮かび上がるような不思議な外観を形成している。
このような細長いチューブが浮かび上がるような構成は「ホキ美術館」や「高知県立坂本龍馬記念館」などでも見られるが、ここまで重量感と軽快さを兼ね備えたチューブ建築はなかなかないだろう。
以上です
今回はこれで以上になります。
茨城県の有名建築物については、以下の記事で解説しています。
茨城県の有名建築物15選
