隈研吾のスターバックス建築3選【東京・福岡・台湾】

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隈研吾とは?

photo by Strelka Institute for Media/CC 表示 2.0
  • 1954 横浜に生まれる
  • 1979 東京大学大学院修了
  • 1979 日本設計就職
  • 1990 隈研吾建築都市設計事務所設立
  • 1997 日本建築学会賞作品賞受賞
  • 2009 東京大学教授に就任

隈研吾とは、木材をふんだんに使用した和風建築を数多く手がけることで知られている、日本を代表する建築家である。

代表作としては、国立競技場那珂川町馬頭広重美術館浅草文化観光センターなどが挙げられ、どの建築にも必ずと言っていいほど木材が使用されている。

街中で、木のルーバーや木のパネルがくっついた建築物を見かけたら、高い確率で隈研吾が設計した建築作品だと思っていいだろう。(笑)

最近の隈研吾建築は、木材を建物に貼り付けただけのような、安っぽいものも多くなってしまっている感じがするが、定期的に周囲を圧倒するような作品も手掛けるため、油断は禁物である。

今回は、そんな木材建築でおなじみの建築家・隈研吾のスターバックス建築3選をご紹介したいと思います。

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隈研吾のスターバックス建築3選【東京・福岡・台湾】

1.スターバックス リザーブ ロースタリー東京【東京都】

  • 設計:隈研吾
  • 住所:東京都目黒区青葉台
  • 竣工:2019年2月
  • 用途:飲食店・工場
  • URL:建築詳細ページ

スターバックス リザーブ ロースタリー東京は、東京都目黒区の目黒川沿いという、地域に根付いた場所に位置するスターバックス店舗である。

ロースタリ―とは焙煎所を意味することから、このスターバックス店舗には店内に巨大な焙煎機が設置されており、工場を兼ねた珍しい店舗なっている。ちなみにスターバックスリザーブロースタリーの店舗は世界に6店舗しか存在していない。

隈研吾は外装設計を担当し、内装設計はリズ・ミューラーを中心とするスターバックス店舗設計部が行っている。

建築全体としては、日本の伝統建築「五重塔」のように木でできた軒を重層させた構成が象徴的な外観を形成しており、この軒の上には各階にテラスが設けられている。

テラスからは、目黒川と桜並木による魅力的な景観を楽しむことができる。

建築詳細ページ

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2.スターバックスコーヒー太宰府天満宮表参道店【福岡県】

  • 設計:隈研吾
  • 竣工:2011年
  • 用途:飲食店
  • 住所:福岡県太宰府市宰府
  • URL:建築詳細ページ

スターバックス太宰府天満宮表参道店は、福岡県太宰府市という伝統と歴史のある街の中に建つスターバックス店舗である。

隈研吾は、この伝統のある街並みとの調和を意識して、木材で包まれたスターバックス店舗を計画した。

敷地は幅7.5m・奥行き約40mの細長い形状となっており、まずはその敷地いっぱいに直方体型の建築ボリュームを設置。そして設置した箱の内側全体を木組みの構造物で覆うことによって、他に類を見ないユニークなスターバックス店舗をつくり上げた。

さらに、この木組みの構造物はデザインとしてだけではなく、地震力に抵抗する筋交いとして、建物を支える機能も付与されている。

また、隈研吾はこのスターバックス以外でも、木組みによる建築作品を数多く手がけており「サニーヒルズ」や「プロソミュージアム・リサーチセンター」なんかはその代表例になっている。

建築詳細ページ

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3.スターバックス花蓮湾ストア【台湾】

photo by LowensteinYang/CC 表示-継承 4.0
  • 設計:隈研吾
  • 住所:花蓮縣吉安鄉南濱路一段505號
  • 竣工:2018年
  • 用途:店舗
  • URL:公式ページ

スターバックス花蓮湾ストアは、台湾東部の太平洋に面する地域「花蓮」の沿岸沿いに建つスタパ店舗である。

中目黒のスタバと太宰府のスタバでは、木材を使用した日本的な空間を作り出していた隈研吾であるが、この台湾の店舗では、複数のコンテナを積み上げるという構成をとっている。

隈研吾としては珍しい構成に見えるが、実はこのコンテナの積層は「大きな樹木」をイメージしてデザインされており、木材そのものを使用するのではなく、空間構成において木という要素を使用した作品だという事である。

また、このコンテナの積層は、内部や外部に多様な空間を作り出しており、スケール感も小さめに設定されていることから、家でくつろぐかのような親しみやすいスタバ店舗が完成している。

隈研吾の作品集

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今回はこれで以上になります。

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