みなさんこんにちは、たけです。
今回は、栃木県にある隈研吾建築6選をご紹介したいと思います。
栃木県にある隈研吾設計の美術館・博物館・駅舎建築などを簡単に紹介しているので、是非最後までご覧ください。
では早速本題に入ります。
栃木県の隈研吾建築6選【美術館・博物館・駅舎など】
1.那珂川町馬頭広重美術館

那珂川町馬頭広重美術館は、江戸時代の浮世絵師「歌川広重」の作品を収集・展示するために建てられた美術館である。
コンセプト「広重の芸術と伝統を表現する、落ち着きのある外観」
このコンセプトを基に、日本家屋特有の切妻屋根を持った建物を細い木製ルーバーが覆う、伝統的ながら芸術性のある建築物が完成している。
建築詳細ページ

2.石の美術館

石の美術館は、米を貯蔵していた古い石蔵を再生利用して、石を使ったアート作品を展示するための美術館として生まれ変わらせた、栃木県那須町に建つ建築物である。
建築全体は、地元産の芦野石を用いた組積造(一部鉄骨造)の建築物となっており、施設中央に建つ既存の石蔵の周りを池で囲い、さらにその池を囲い込むように低い塀が配置された全体構成となっている。
また、この周囲に配置された塀の内側には、一部屋内空間や通路が配置されており、施設全体として回遊性のある魅力的な美術館を形成している。
3.ちょっ蔵広場

ちょっ蔵広場は、栃木県高根沢町に建つ宝積寺駅の東口広場として整備された施設で、多目的展示場とちょっ蔵ホールの2棟が中央広場を挟むようにして建てられている。
本施設最大の特徴はなんといっても、重量感と軽快さを兼ね備えた多孔質な外壁である。
この特殊な外壁は、元々この敷地に建っていた石蔵の「大谷石」に「スチールプレート」を組み合わせる形で構成されており、その2つの素材がダイアゴナルな形を描きながら、印象的な外観を形成している。
また、この大谷石と鉄の外壁は、構造材としても仕上げ材としても作用しており、デザインと構造が一体になった魅力的な建築作品となっている。
4.宝積寺駅

宝積寺駅は、栃木県塩谷郡高根沢町大字宝積寺に建つJR東日本・JR貨物の駅舎建築である。
本施設は、線路によって分断されてしまった高根沢町の街並みを、透明度の高い自由通路によって再接続しつつ、その自由通路の天井面にはラワン合板の木架構を設置することで、親しみ深い空間を作り出している。
また、この幾何学的な形態を持った木架構は、宝積寺駅のすぐ隣に建つ隈研吾設計の「ちょっ蔵広場」のダイアゴナルなファサードデザインを連続させたものとなっている。
宝積寺駅

5.那須歴史探訪館

那須歴史探訪館は、那須町の歴史に関する資料を展示するための施設として、2000年に栃木県那須町芦野に建設された資料館である。
施設全体は、陣屋裏門・土蔵・展示館の3つの棟で構成されており、主要棟となる展示館は中央に事務室やトイレなどのコアを集中させている。
その上で、外周部にサッシュを兼ねたスチール柱を配置することによって、透明度の高い展示空間を作り出している。
6.ライトキューブ宇都宮

ライトキューブ宇都宮は、JR宇都宮駅に直結する形で建てられている、大中2つのホールと会議室群からなるコンベンション施設である。
施設全体は、容積率を重視する再開発ビルとしては珍しく、大きな広場が1階・2階・3階に設けられており、都市に豊かなくつろぎの空間を提供している。
さらに、建物の外構にはフランクロイドライトが旧帝国ホテルで使用したことで有名な「大谷石」のパネルと、隈研吾を象徴する「木ルーバー」を同一のスケール感で設置しており、外観に特定のリズムを付与している。
隈研吾の作品集
今回はこれで以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。