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スターバックス リザーブ ロースタリー東京【隈研吾】

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photo by chinnian/CC BY-SA 2.0

スターバックス リザーブ ロースタリー東京とは?

photo by chinnian/CC BY-SA 2.0

スターバックス リザーブ ロースタリー東京は、目黒川沿いという、地域に根付いた場所に位置するスターバックスである。

外装設計は、建築家隈研吾氏が担当し、内装設計はリズ・ミューラーを中心とするスターバックス店舗設計部が行った。

ロースタリ―とは焙煎所を意味することから、このスターバックスでは、店内に巨大な焙煎機があり、工場を兼ねた店舗ともなっている。

たけひこ
たけひこ

そんな、本格的なコーヒーが楽しめる、中目黒のスタバを今回ご紹介します!!

リザーブ? ロースタリー?

リザーブのロゴ
photo by chinnian/CC BY-SA 2.0

スターバックスリザーブとは?

リザーブとは「予約する」などを意味することから、通常のスターバックスよりワンランク上の希少なコーヒーを楽しめる店舗のことをスターバックスリザーブという。

日本全国に約60~70店舗ほど存在する。

スターバックス リザーブ ロースタリーとは?

ロースタリ―とは「焙煎所」を意味することから、スターバックスリザーブの中でも、大きな焙煎機を持つ店舗のことをスターバックスリザーブロースタリ―という。

世界中で6店舗しか存在しない。

世界のロースタリ―店舗

  • シアトル  :2014年12月オープン
  • 上海    :2017年12月オープン
  • ミラノ   :2018年9月オープン
  • ニューヨーク:2018年12月オープン
  • 東京    :2019年2月オープン
  • シカゴ   :2019年11月オープン

隈研吾とは?

  • 1954 横浜市に生まれる
  • 1979 東京大学大学院修了
  • 1979 日本設計に就職
  • 1990 隈研吾建築都市設計事務所設立
  • 1997 日本建築学会賞作品賞受賞
  • 2009 東京大学教授に就任

隈研吾は、木材をふんだんに使用した日本的な建築を数多く手がける建築家である。

代表作としては、「高輪ゲートウェイ駅」「根津美術館」「那珂川町馬頭広重美術館」などが挙げられる。

最近では、2021年に開催された東京オリンピックのメインスタジアム「国立競技場」を手掛けたことでも話題となった。

建築の特徴

photo by chinnian/CC BY-SA 2.0

このスターバックスの建築的特徴としては、次のような点が挙げられる。

  1. 各階に設けられたテラス
  2. 各所に用いられたスギ材
  3. 特徴的なプランター
  4. 階ごとにジャンルの分かれた内部空間
  5. キャスクと呼ばれる貯蔵タンク
  6. 有機的な天井
  7. 各所に散りばめられたアート

各階に設けられたテラス

photo by Senkaku Islands/CC 表示-継承 4.0

このスターバックスは、東京という街中にあるものの、目の前には目黒川が流れており、春になると桜が満開となる絶景スポットでもある。

そんな、東京の風景と自然の風景を一度に眺めながら、コーヒーを楽しめるように、各階にテラスが設けられている。

各所に用いられたスギ材

photo by chinnian/CC BY-SA 2.0

このスターバックスには、正面入り口部分や庇下部分にスギ材が使用されている

スギ材は、同じく隈研吾氏が設計した国立競技場でも用いられた木材であるが、色合いは控えめながらも、木目がしっかりとしているのが特徴である。

このきれいなスギ材によって、日本的な雰囲気を持つスターバックスが完成している。

特徴的なプランタ

この宙に浮いているようなプランターは、給排水設備の役割を果たしている。

というのも、よく見てみると各プランターの中央に、細い管が通っている。この管で雨水などを排水しながら、植物に水をやることも可能な新しい設備となっている。

階ごとにジャンルの分かれた内部空間

階ごとの構成
  • 1階 コーヒー
  • 2階 お茶・紅茶・抹茶など
  • 3階 ビール・カクテル・日本酒など
  • 4階 多目的スペースなど

このジャンルごとに、スターバックスが買収した専門店なども併設され、人それぞれ好みのものを楽しめる空間構成となっている。

キャスクと呼ばれる貯蔵タンク

photo by Senkaku Islands/CC 表示-継承 4.0

内部空間の最大の特徴は、4層を吹き抜け空間を突き抜ける、高さ約17mに及ぶキャスクと呼ばれるコーヒー豆の貯蔵タンクである。

このキャスクは、目黒川沿いの桜の木をイメージしており、キャスクという樹木を模したものの周りに桜のオブジェが散りばめられている。

また、キャスクの表面は凸凹した銅板によって構成されていますが、これはすべて今回のプロジェクトに関わった方などによって手打ちされたものである。

有機的な天井

photo by Senkaku Islands/CC 表示-継承 4.0

内部の天井も凸凹とした有機的な形状になっているが、これは折り紙をモチーフとしており、日本文化を感じることのできるものとなっている。

隈研吾氏は内装設計は行っていないが、「僕ならここまでの天井は作れなかった」というほど魅力的なものとなっている。

各所に散りばめられたアート

このように、中目黒のスターバックスにはあらゆる場所に魅力的なアート作品が散りばめられている。

  1. カップの埋まった壁
  2. コーヒーのパッケージで埋め尽くされた壁
  3. 樽の埋まった壁
  4. プロジェクトに関わった人達の絵
たけひこ
たけひこ

訪れた際は、是非これらの作品を探してみてください!!

建築概要

  • 所在地:東京都目黒区青葉台
  • 竣工 :2019年2月
  • 用途 :飲食店・工場
  • 構造 :RC造 S造 SRC造
  • 階数 :地上4階 地下1階
  • 施工 :鹿島建設
  • 営業 :7時~23時

施設概要

最後に・・・

以上が隈研吾さんとスターバックス設計部による、中目黒のスターバックスの特徴でした。

内外共に、日本的な雰囲気を持つ魅力的な建築になっていたと思います!!

たけひこ
たけひこ

是非一度、中目黒のスターバックスに訪れてみてください!

ご覧いただきありがとうございました。

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