高松市の有名建築物6選【丹下健三・安藤忠雄など】

みなさんこんにちは、本サイト・建築LIFEを運営している「たけ」です。

今回は、香川県高松市の有名建築物6選をご紹介します。

高松市には、世界的建築家丹下健三の代表作であったり、コンクリート建築でおなじみ安藤忠雄の作品など、数多くの魅力的な建築作品が存在しています。

本記事では、それら建築物の特徴をわかりやすく解説しているので、高松市を観光する際には是非本記事を参考にしてみてください。

では早速本題に入ります。

目次

高松市の有名建築物6選【丹下健三・安藤忠雄など】

1.香川県庁舎東館【丹下健三】

香川県庁舎は、本館・東館(高層棟)・東館(低層棟)・北館・警察本部庁舎・議会議事堂の6つの棟から成る、香川県高松市に建つ庁舎建築物である。

建築の設計は、日本建築界の大巨匠「丹下健三」が担当。

丹下健三が設計したのは、本館・東館(高層棟と低層棟)・警察本部庁舎の4つである。

その中でも東館の2棟は、丹下健三の初期の代表作として有名で、「日本伝統様式」と「モダニズム建築」を掛け合わせた構成が日本ならではのモダニズムを確立したとして、国内外で高い評価を得ている。

その証拠と言っては何だが、香川県庁舎の東館2棟は2021年に国の重要文化財に指定されている。

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2.やしまーる【周防貴之】

やしまーる(屋島山上交流拠点施設)は、香川県高松市の北東に位置する屋根の形をした溶岩台地「屋島」の山上に建つ交流展望施設である。

建築の設計は、SANAA出身の建築家「周防貴之」が担当。

建築全体は、蛇のようにうねうねと蛇行する回廊空間が、敷地中央の広場を囲うようにして展開されており、周囲に広がる自然豊かな景観を楽しみながら散策できる公園のような施設となっている。

そしてこの施設には、ちょっとした展示室や事務室などは設けられているが、基本的に特定の機能は設定されていない。だからこそ、屋島を訪れた人々が心置きなく回遊できる楽しい空間となっている。

また、やしまーるの隣には同じく周防貴之が設計した「れいがん茶屋」が建っている。(次の項で紹介します)

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3.れいがん茶屋【周防貴之】

れいがん茶屋は、香川県高松市の北東に位置する屋根の形をした溶岩台地「屋島」の山上に建つ、カフェやショップからなる商業施設である。

建築の設計は、SANAA出身の建築家「周防貴之」が担当。

一見すると瓦屋根を持った日本伝統の家屋のような建築物であるが、詳しくみてみると面白い構成が随所にみられる。

例えば、建物の下の地面が大きく盛り上がって丘のようになっていたり(写真2・3枚目)、頭上に木の梁が通っている中庭があったり(写真4枚目)と、普通の木造家屋では見られない要素が多数存在している。

実はこの建築は、元々この地に建っていたものを改修してできたもので、周防貴之は既存の建物に「丘のような床」を付加することによって、建物全体を展望台のようにしつつ、老朽化した躯体を補強する役割も担わせているのである。

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4.四国村ギャラリー【安藤忠雄】

四国村ギャラリーは、香川県高松市にある四国村(野外博物館)内の一施設として、2002年に建設された美術館である。
四国村創設者・加藤達雄が収集した美術品の展示などを行っている。

建築の設計は、日本を代表する建築家「安藤忠雄」が担当。

本施設は、香川県高松市の北東に位置する屋根の形をした溶岩台地「屋島」の中腹に建てられており、周囲の豊かな自然に溶け込むような水平性の高い構成が特徴となっている。

一方で、建物自体は安藤忠雄らしいコンクリート打ち放しの外観を呈しており、自然環境に溶け込みつつもその環境に負けないような力強い建築作品となっている。

また、建物前面には傾斜を利用した階段状の広場が展開されている。

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5.四国村ミウゼアム【空間構想】

  • 設計:空間構想
  • 住所:香川県高松市屋島中町
  • 竣工:2022年
  • 用途:四国村エントランス施設
  • URL:公式ページ

四国村ミウゼアムは、香川県高松市にある四国村(野外博物館)のエントランス施設として2022年に建設された建築物である。

本施設は、東京都文京区を拠点に活動する建築事務所「空間構想」が設計を担当。

建築全体を覆う有機的な大屋根がシンボリックな外観を形成しており、この特徴的な形態から「おおやねさん」という愛称もつけられている。

外観は有機的な黒い大屋根が何かの生き物にも見えるような不思議な存在感を放っているが、その大屋根の下には木材のぬくもりを感じる優しい空間が展開されている。

6.香川県立体育館【丹下健三】

香川県立体育館は、その得意な形状から「船の体育館」という愛称で親しまれている、香川県高松市に建つ体育施設である。

建築の設計は、世界的建築家丹下健三が担当。

丹下健三の代表作には「代々木体育館」が存在するが、香川県立体育館はその代々木体育館と同時並行で設計が進められており、建築の構成もワイヤで屋根を吊るという「吊り構造」が両者で採用されている。

残念ながら本建築は、耐久性の問題などから解体が決定しており、後任の施設としてSANAA設計の新体育館が2025年の春にオープンする予定となっている。

高松市関連の書籍

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著:香川県庁舎50周年記念プロジェクトチーム, 編集:西川 里枝, 編集:佐藤 龍馬, 編集:今瀧 哲之, 編集:増田 敬一, 写真:鈴木 心
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今回はこれで以上になります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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