皆さんこんにちは、当サイト「建築LIFE」を運営しているたけと言います。
今回は、日本の市で4番目に人口が多いとされる北海道の道庁所在地「札幌市」の、人生で一度は訪れた有名建築物7選をご紹介したいと思います。
安藤忠雄や伊東豊雄など、世界的建築家が手がけた作品も多数ご紹介しているので、是非最後までご覧ください。
では早速本題に移ります。
札幌市の有名建築物7選【名建築をご紹介します】
1.真駒内滝野霊園頭大仏【安藤忠雄】





- 設計:安藤忠雄
- 竣工:2015年
- 用途:礼拝施設
- 住所:北海道札幌市南区滝野2
- URL:公式ページ
真駒内滝野霊園頭大仏は、北海道札幌市「真駒内滝野霊園」内に建つ礼拝施設である。
設計を務めたのは、水の教会と同様に、コンクリート建築で知られる建築家「安藤忠雄」だ。
高さ13.5mある大仏様が、コンクリートでできた「人口の丘」に覆いかぶされ、頭の先端だけが丘から飛び出している様子が特徴的な建築物となっている。
また、大仏様まで至るアプローチ空間が魅力的で、前半は外に開けた広大な道を歩いていき、途中にある水庭を回り込み、最後に約40mに及ぶ薄暗いトンネルの道を抜けると大仏様が姿を見せるという壮大な構成になっている。




2.札幌ドーム【原広司】








- 設計:原広司
- 竣工:2001年
- 用途:サッカー場 野球場 多目的觀覽場
- 住所:札幌市豊平区羊ヶ丘1番地
- URL:公式ページ
札幌ドームとは、北海道札幌市に建つ、サッカーと野球兼用のドーム型スタジアムである。
設計を務めたのは「梅田スカイビル」や「京都駅ビル」など大規模建築を数多く手がけることで知られる建築家「原広司」だ。
この建築最大の特徴は、用途に合わせて、天然芝をドームから出し入れできる「ホヴァリングシステム」というものを世界で初めて採用している点にある。
2枚目の写真を見ていただけるとわかるが、ドームの前に天然芝でできたサッカーフィールドが設置されており、サッカーの試合が開催される際はこのフィールドがドーム内に移動する仕組みになっている。
3.ガラスのピラミッド【イサム・ノグチ】








- 設計:イサム・ノグチ
- 竣工:2003年
- 用途:ギャラリー レストラン 公園 管理事務所
- 住所:札幌市東区丘珠町
- URL:公式ページ
ガラスのピラミッドは、北海道札幌市の市街地に隣接する位置にある「モエレ沼公園」の中に建つ、ギャラリーやレストランなどの機能が入った施設である。
モエレ沼公園全体の基本設計を務めたのは、日本の父とアメリカの母を持つ彫刻家「イサム・ノグチ」であり、このガラスのピラミッド自体も本計画の最重要施設として、イサム・ノグチが基本設計を務めた。
建築としては「ピラミッド」と「変形直方体」を組み合わせた幾何学的な形態をしており、イサム・ノグチの友人であるイオ・ミン・ペイが設計した「ルーブル美術館」のオマージュだともいわれている。
残念ながら、マスタープランが完成した直後にイサム・ノグチは急逝してしまい、彼の遺志を実現するために、イサム・ノグチ財団(ショージ・サダオ)監修のもとで本施設は竣工した。
4.札幌聖ミカエル教会【アントニン・レーモンド】




- 設計:アントニン・レーモンド
- 竣工:1960年
- 用途:礼拝施設
- 住所:北海道札幌市東区北19条東3丁目4−5
- URL:公式ページ
札幌聖ミカエル教会は、世界160ヵ国に広がる伝統的キリスト教会「聖公会」の教会として1960年に建設された建築物である。
設計を務めたのは、前川國男や吉村順三といった日本人建築家を育て、日本建築界に多大なる影響を与えたことで知られる、チェコ出身の建築家「アントニン・レーモンド」である。
札幌聖ミカエル教会は、北海道に唯一残るレーモンドが設計した建築物であり、木造モダニズム建築の最高傑作としても名高い。
建築としては「レンガを積み上げた壁」や「大きな勾配屋根」、「幾何学形態をした和紙で装飾されたガラス」など、近代建築と日本伝統を融合したかのような作品となっている。
5.IKEUCHI GATE【伊東豊雄】




- 設計:伊東豊雄
- 竣工:2022年
- 用途:店舗 事務所
- 住所:北海道札幌市中央区南一条西2-18
- URL:参考ページ
IKEUCHI GATEは、北海道札幌市にある百貨店「丸ヨ池内」の商業ビルとして、2022年に建設された建築物である。
設計を務めたのは、「せんだいメディアテーク」や「ぎふメディアコスモス」など、数多くの公共施設を手掛けることで知られる建築家「伊東豊雄」だ。
本施設はファサード(立面)に特徴があるが、これは「大地から立ち上がる力強い植物」をモチーフとしており、伊東豊雄はこの構造体のことを「葉形構造体」と呼んでいる。
また、この葉形構造体は「柱」と「耐震壁」の役割を担っており、造形的な形態で視覚的魅力を付加しながらも、しっかりと構造体として機能させているあたりは、さすが伊東豊雄としか言いようがない。
6.北海道立近代美術館【太田実】








- 設計:太田実
- 竣工:1977年
- 用途:美術館
- 住所:北海道札幌市中央区1条西17丁目
- URL:公式ページ
北海道立近代美術館は、アートの普遍的価値の継承・発展などを目的として、1977年に北海道札幌市の中心部に建設された美術館建築である。
設計を務めたのは、長年、北海道大学で教鞭をとっていたことで知られる建築家「太田実」だ。
本施設は、上から見ると「十字型平面」をしているが、南北方向から見ると「山型立面」をしており、ちょっと特殊な形態の美術館建築になっている。
しかし、初めからこのような形態の建築物にしようと決めて設計したわけではないそうで、機能面・設備面・構造面など、あらゆる条件を総合的に判断した結果、このような形態に着地したという。
7.札幌コンサートホール【株式会社ドーコン】




- 設計:株式会社ドーコン
- 竣工:1997年
- 用途:コンサートホール
- 住所:北海道札幌市中央区中島公園
- URL:公式ページ
札幌コンサートホールは、「Kitara」という愛称で親しまれる、北海道札幌市に建つコンサートホールである。
設計を務めたのは、北海道札幌市内に本部を持ち、北海道を基盤として活動する総合建設コンサルタント会社「ドーコン」である。
上空写真を見るとわかるが、本施設は扇形をした「大ホール」と、そのホールから伸びるようにして細長く展開される「エントランス空間」、そして直方体ボリュームに収まる「小ホール」、最後にそれら3つの要素に囲まれた「中庭空間」という全体構成になっている。
特に魅力的なのは、緩やかに曲線を描き、両面がガラスで覆われ、床には大理石が敷かれている、荘厳ながら軽やかさを兼ねそなたエントランス空間である。
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