宮崎県の有名建築物8選【内藤廣・丹下健三・乾久美子など】

こんにちは、たけです。

今回は、宮崎県の有名建築物8選をご紹介します。

内藤廣・丹下健三・乾久美子といった有名建築家の作品を多数紹介しているので、宮崎県で建築巡りをする際には是非参考にしてみてください。

では早速本題に入ります。

目次

宮崎県の有名建築物8選【内藤廣・丹下健三・乾久美子など】

1.エンクロス【乾久美子】

photo by Route275/CC 表示-継承 4.0
  • 設計:乾久美子
  • 住所:宮崎県延岡市幸町
  • 竣工:2018年
  • 用途:駅・図書閲覧・カフェなど
  • URL:公式ページ

エンクロスは、宮崎県のJR延岡駅舎前に建つ複合施設である。

建築の設計は、横浜国立大学大学院Y-GSAで教授を務めるプロフェッサーアーキテクト「乾久美子」が担当した。

この建築で乾久美子が行ったのは、おおらかな骨格(構造フレーム)を用意することだけである。

少し大げさに言ったが、そのくらいこの建築は「シンプルで力強い骨格」が作り出すおおらかな空間が魅力的なのである。

建築はあくまで空間を分節するためだけのものであり、それを建築にするのはあくまで人間の活動だという事が示されているような、力強い建築作品となっている。

2.宮崎県総合博物館【坂倉準三】

photo by 京浜にけ/ CC 表示-継承 3.0

宮崎県総合博物館は、歴史・民俗・自然科学の総合博物館として、宮崎県内の資料の展示・保存を主目的に建設された施設である。

建築の設計は、昭和期を代表する建築家「坂倉準三」が担当した。

建築全体は、大きな上部ボリュームを軽快なピロティで持ち上げた「モダニズム」らしい構成がスタイリッシュな外観を形成。

その上で、外壁は特徴的なタイル張りになっており、県立博物館としての象徴性も持ち合わせた建築作品となっている。

3.都城市民会館【菊竹清訓】※現存せず

都城市民会館は、宮崎県都城市に存在した、メタボリズム建築の代表作品である。

建築の設計は、メタボリズムの第一人者として知られる建築家「菊竹清訓」が担当。

建築としては、鉄骨梁が扇状に突き出した構成が象徴的な外観を形成しており、個人的には『風の谷のナウシカ』にでてくるオームに見えてしょうがない。

メタボリズムの代表作と言われるのは、低層部が強固な「鉄筋コンクリート造」、上層部が交換がしやすい「鉄骨造」でできており、新陳代謝することを想定した構成となっているためだ。

4.日向市駅【内藤廣】

日向市ひゅうがし駅は、JR日豊本線の高架化にともなって新設された、宮崎県日向市に建つ駅舎建築物である。

建築の設計は、木材架構建築に定評のある建築家「内藤廣」が担当。

「地元産のスギ材を使用した駅舎」というコンセプトを基に、駅舎のあらゆるところに地元産のスギ材が使用された、木のぬくもりを感じる豊かな空間が作り出されている。

スギ材は基本的に、大規模建築の構造材としては使われにくい材料ではあるのだが、日向市駅では最先端の技術を結集し、屋根の構造材としてのスギ材利用を実現している。

建築詳細ページ

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5.日向市庁舎【内藤廣】

photo by Kimu.mokusei/CC 表示-継承 4.0

日向市庁舎は、宮崎県日向市の市役所として2019年に建設された行政施設である。

建築の設計は、木材をふんだんに使用した建築を数多く手がける建築家「内藤廣」が担当した。

建築全体としては、建物の全面に設置された「市民テラス」と、そのテラスに日よけなどを目的として設置された「ルーバー」が象徴的な外観を形成。

また、内外装には日向市産のスギ材・ヒノキ材をふんだんに使用しており、内藤廣建築らしい木材のぬくもりで包まれた空間が作り出されている。

6.宮崎県立美術館【岡田新一】

宮崎県立美術館は、宮崎県にゆかりのある美術作品を中心に収蔵・展示を行っている、宮崎市船塚に建つ公立美術館である。

建築の設計は、警視庁本部庁舎や最高裁判所などの設計者としても知られる建築家「岡田新一」が担当。

本施設は、北に宮崎県立図書館、南に宮崎県立芸術劇場といったように様々な文化施設が集まる、緑豊かな宮崎県総合文化公園内の敷地に建設されている。

建築全体は、幾何学的な形態をした建物と石張りの外壁がスタイリッシュなファサードを構成しており、県立美術館らしい重厚感のある外観を作り出している。

7.日南市文化センター【丹下健三】

photo by Chororinringo/CC 表示-継承 4.0

日南市文化センターは、大ホール・多目的ホール・会議室などの機能が入る、宮崎県日南市に建つ文化施設である。

建築の設計は、日本建築界の大巨匠「丹下健三」が担当。

本施設は、九州で唯一現存する丹下健三作品として知られており、ドコモモジャパンによって「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」にも選定された価値の高い作品となっている。

建築全体としては、4つの山が組み合わされたかのような象徴的な形態をしており、歴史を感じさせるコンクリート打ち放しの外壁と合わさり、ブルータリズム的な迫力のある外観を作り出している。

8.小林市庁舎【梓設計】

小林市庁舎は、宮崎県小林市の市役所施設として2018年に建設された建築物である。

建築の設計は、日本の大手組織設計事務所「梓設計」が担当した。

本施設は、木造3階建ての東館(写真右)と、S造+SRC造4階建ての本館(写真左)の2棟によって構成されており、両者の間はブリッジによって接続されている。

また、「KB-WALL」と名付けられた格子状の木造耐震壁を、両棟のファサードに表出させることによって、施設全体として統一性を出しながら、木材のぬくもりであふれる豊かな空間を作り出している。

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今回はこれで以上になります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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