みなさんこんにちは、本サイト・建築LIFEを運営している「たけ」です。
今回は、岐阜県の美術館・博物館7選をご紹介したいと思います。
岐阜県には、モザイクタイルを専門的に扱う博物館から、関ヶ原の戦いを忠実に再現したテーマパーク型博物館まで、多種多様な美術館・博物館施設が存在しています。
本記事ではそんな魅力的な観光スポットをご紹介しているので、岐阜県を観光する際には是非参考にしてみてください。
では早速本題に入ります。
岐阜県の美術館・博物館7選【県立美術館~タイルミュージアムまで】
1.多治見市モザイクタイルミュージアム【藤森照信】
- 展示:モザイクタイル
- 設計:藤森照信
- 竣工:2016年
- 用途:博物館
- 住所:岐阜県多治見市笠原町
- URL:公式ページ
多治見市モザイクタイルミュージアムは、モザイクタイル発祥の地である岐阜県多治見市笠原町に建つ、モザイクタイルを専門的に取り扱う博物館である。
ちなみに、モザイクタイルとは「1枚の表面積が50㎠以下のタイル」のことを指す。
本施設の設計は、ジブリに出てきそうな建築物を数多く手掛けることで知られる建築家「藤森照信」が担当。
建築としては、モザイクタイルの原料となる土を掘りだすための「採土場」をモチーフとした、巨大な土壁が象徴的な外観を形成しており、実際にこの壁の仕上げには土が使用されている。
2.岐阜県現代陶芸美術館【磯崎新】
- 展示:近現代の陶芸作品
- 設計:磯崎新アトリエ
- 竣工:2002年
- 用途:美術館・イベントホールなど
- 住所:岐阜県多治見市東町
- URL:公式ページ
岐阜県現代陶芸美術館は、美術館・イベントホール・国際会議場など複数の機能を内包する複合施設「セラミックパークMINO」の中核施設として、2002年に開館した美術館である。
近現代の陶芸作品を専門的に取り扱っている。
本施設の設計は、北九州市立美術館や京都コンサートホールなど、数多くの公共建築物を設計したことで知られる建築家「磯崎新」が担当。
普通、建物を丘の上に建てるとなると、いったん地面を平らにしてから、そこに新たに建物を建設するのが一般的な方法なのだが、この建築はできるだけ既存の自然環境を破壊しないために、地形や植栽の間を縫うようにして建物が建設されている。
ただでさえ、必要とされる機能が多い施設であるのにもかかわらず、周辺環境にも配慮して計画しているあたりは、さすが磯崎新といったところだろうか。
3.加藤栄三・東一記念美術館【吉村順三】




- 展示:加藤栄三・加藤東一兄弟の作品
- 設計:吉村順三設計事務所
- 竣工:1990年
- 用途:美術館
- 住所:岐阜県岐阜市大宮町
- URL:公式ページ
加藤栄三・東一記念美術館は、岐阜市出身の画家「加藤栄三」「加藤東一」兄弟の顕彰を目的として、岐阜県岐阜市に建設された美術館建築である。
本美術館は、昭和期を代表する日本人建築家「吉村順三」が設計を担当。
背後に山が迫る樹木に囲まれた敷地に本美術館は建設されており、その景観に自然と馴染む「漆喰の白壁」と「平板瓦の屋根」がこの建築を印象付けている。
また、施設全体の形状としては、2つのL字型の展示室が向き合うような構成となっており、その間には中庭が設けられ、内部にいても外の豊かな自然を感じられる魅力的な空間が形成されている。
4.藤村記念館【谷口吉郎】




- 展示:詩人・島崎藤村に関する資料
- 設計:谷口吉郎
- 開館:1952年
- 用途:文学館
- 住所:岐阜県中津川市馬籠
- URL:公式ページ
藤村記念館は、明治・大正・昭和の三代にわたって活躍した詩人「島崎藤村」の顕彰を目的として、1952年岐阜県中津川市に開館した文学館施設である。
本施設は、東京国立近代美術館・東京帝国劇場など、数多くの有名建築物を手掛けたことで知られる昭和期を代表する建築家「谷口吉郎」が設計を担当。
谷口吉郎は「日本の伝統様式×コンクリート」という和洋折衷型建築を数多く手がけているが、この建築は純木造の建築物となっている。
なぜ木造なのかというと、この建築が戦後の貧しい時代に建てられたことが原因となっており、まともに建設会社も雇えなかったため、村民が力を合わせてつくり上げたという歴史を持っている。
5.岐阜県美術館【日建設計】




- 展示:岐阜県にゆかりのある作家の作品
- 設計:日建設計
- 竣工:1982年
- 用途:美術館
- 住所:岐阜県岐阜市宇佐
- URL:公式ページ
岐阜県美術館は、岐阜県にゆかりのある作家の作品を中心に収集・展示を行っている、岐阜県岐阜市に建つ美術館である。
本施設は、東京タワー・東京スカイツリーなど、日本を代表する建築物を数多く手がける日本の組織設計事務所「日建設計」が設計を担当。
上空写真を見ると、施設中央に東西に細長く伸びる棟が設置されていることがわかるが、この棟は「美術館ホール」と呼ばれ、2層吹き抜けのトップライトが設けられた大空間となっている。
そして、美術館のあらゆる機能はこの「美術館ホール」を基点として展開されており、来館者はまずこの美術館ホールに入ってから、常設展示室や企画展示室にアプローチする動線計画となっている。
6.博石館【小栗廣正】
- 展示:国内外や地元の鉱物
- 設計:小栗廣正+建築計画工房MA-TRICKS
- 竣工:1986年
- 用途:鉱物展示館
- 住所:岐阜県中津川市蛭川
- URL:参考ページ
博石館は、世界の珍しい鉱物や、日本有数の鉱物の産地として知られる蛭川産の鉱物などを収蔵・展示する施設として、1986年岐阜県中津川市に建設された博物館である。
本施設は、岐阜県を中心に活動を行う「小栗廣正+建築計画工房MA-TRICKS」が設計を担当。
施設全体は「博石館本館」「みかげ館」「第2博石館」の3棟によって構成されており、すべての棟は石の博物館らしく、石造り風の外観を呈している。
また、敷地内には地元蛭川産の御影石を使用して作られた「ピラミッド」や、ストーンヘンジを模したかのような「石の門」など、様々な石を用いた構築物が建てられており、施設全体で石を学び・石を感じらる楽しい空間が形成されている。
7.関ケ原ウォーランド【設計者不明】
- 展示:関ヶ原の戦いに関する展示
- 設計:不明
- 開館:1964年
- 用途:博物館
- 住所:岐阜県不破郡関ケ原町
- URL:公式ページ
関ケ原ウォーランドは、関ヶ原の戦いを「実物大パノラマ」によって完全に再現したテーマパーク型の博物館施設である。
本施設の広い屋外空間には、240体を超えるコンクリートでできた戦国武将の像が展示されており、関ヶ原の戦いの臨場感を実際に体験できる楽しい施設となっている。
また、甲冑や模造等、火縄銃などのレンタルも行っており、実際に自分も戦国武将になった気分になって園内を巡り歩くことも可能。
戦国時代マニアなら一度は訪れておきたい観光名所である。
以上!
今回はこれで以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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