軽井沢の美術館・博物館8選【絵本美術館~日本画美術館まで】

軽井沢町歴史民俗資料館

みなさんこんにちは、本サイト・建築LIFEを運営している「たけ」です。

今回は、長野県軽井沢町の美術館・博物館8選をご紹介したいと思います。

軽井沢には、豊かな自然と調和するような魅力的な美術館・博物館建築が数多く存在しており、本記事ではそれらの魅力的な施設の概要や建築の特徴などを解説しています。

軽井沢を訪れる際は、是非本記事を参考にしてみてください。

では早速本題に入ります。

目次

軽井沢の美術館・博物館8選【絵本美術館~日本画美術館まで】

1.軽井沢絵本の森美術館【類設計室】

  • 展示:近現代の絵本画家の作品
  • 設計:類設計室
  • 開館:1990年
  • 用途:美術館
  • 住所:長野県北佐久郡軽井沢町
  • URL:公式ページ

軽井沢絵本の森美術館は、近現代に活躍する絵本画家の作品の保存・展示を目的として、1990年長野県軽井沢町に開館した絵本美術館である。

本施設は、第1展示館・第2展示館・第3展示館・絵本図書館・イベントスペース森の家、という5つの独立した棟によって全体が構成されており、それぞれの棟は木々によって適度な距離感を保ちながら一つの美術館を形成している。

本施設は、日本の組織設計事務所「類設計室」が設計を担当。

建築としては、木造の小さな建物群が森の中に点在し、その建物群を回遊的な小道で接続することによって、自然と建築が一体となったような豊かな領域を作り出している。

2.軽井沢ニューアートミュージアム【西森陸雄】

軽井沢ニューアートミュージアム
photo by Street Museum/CC 表示-継承 4.0
  • 展示:国内外の現代アート作品
  • 設計:西森事務所
  • 竣工:2007年
  • 用途:美術館
  • 住所:長野県北佐久郡軽井沢町
  • URL:公式ページ

軽井沢ニューアートミュージアムは、戦後から現在までに制作された現代アートを始めとして、国内外の様々な作品を収蔵・展示している美術館施設である。

本美術館は、2007年に商業施設として建設された建物の内装を、美術館として利用できるようにリニューアルして開館。

元々の商業施設を設計したのは、工学院大学建築学部で教授を務める建築家「西森陸雄」である。

建築としては、軽井沢のカラ松林をイメージしてデザインされた、林立する細い柱群が象徴的な外観を形成しており、林の中で美術作品を鑑賞するかのような、魅力的な体験ができる施設となっている。

3.軽井沢千住博美術館【西沢立衛】

  • 展示:日本画家・千住博の作品
  • 設計:西沢立衛建築設計事務所
  • 竣工:2011年
  • 用途:美術館
  • 住所:長野県軽井沢町長倉塩沢
  • URL:公式ページ

軽井沢千住博美術館は、日本画家・千住博の作品を保存・展示することを目的として、2011年に建設された美術館建築である。

本施設の設計は、国内外で活躍する日本人建築家「西沢立衛」が担当。

この建築の特徴は、敷地の傾斜をそのままに残して床をつくったランドスケープのような構成である。

施設全体が大きなワンルーム空間として構成されており、丘を散策しながら千住博氏の作品を鑑賞したり、休憩したりすることができる豊かな展示空間が形成されている。

また、建物には4つの中庭が設けられており、自然光を中に取り入れることで、さらに自然的な体験できる空間を作り出している。

4.セゾン現代美術館【菊竹清訓】

  • 展示:国内外の現代美術作品
  • 設計:菊竹清訓建築設計事務所
  • 竣工:1981年
  • 用途:美術館
  • 住所:長野県北佐久郡軽井沢町
  • URL:公式ページ

セゾン現代美術館は、国内外の優れた現代美術作品の保存・展示などを行う、緑豊かな長野県・軽井沢の地に建つ現代美術館である。

本美術館は、1960年代に流行した建築運動「メタボリズム」の第一人者として知られる建築家「菊竹清訓」が設計を担当。

建築としては、日本建築特有の深い軒下空間を持つ大屋根が象徴的な外観を形成しているが、構造自体は木造ではなく主に鉄筋コンクリート造によって構成されており、和と洋を組み合わせたような建築物となっている。

また、本施設の内部空間は、ガラスによって覆われた「オープンスペース」と、壁で囲われた「クローズドスペース」の2つの空間で構成されており、オープンスペースには展示室、クローズドスペースにはロビーといった具合に、空間の質に合わせて適切な機能を設定できる構成になっている。

5.軽井沢町歴史民俗資料館【三輪正弘】

軽井沢町歴史民俗資料館
  • 展示:軽井沢の歴史や民俗に関する資料
  • 設計:三輪正弘環境造形研究所
  • 竣工:1980年
  • 用途:博物館
  • 住所:長野県北佐久郡軽井沢町
  • URL:公式ページ

軽井沢町歴史民俗資料館は、別荘地として発展した軽井沢の歴史や民俗に関する資料を保存・公開している歴史民俗博物館である。

建築の設計は、東京造形大学や武蔵野美術大学などの教授を歴任した建築家「三輪正弘」が担当。

建築は、博物館というよりも「まさに資料館」といった雰囲気を醸し出す「倉」のような構成が落ち着きのある外観を作り出しており、周囲の自然と共鳴するかのように軽井沢の地にひっそりと佇んでいる。

また、外壁はコンクリート打ち放しで仕上げられているのだが、型枠に杉縁甲板を使用しているため、コンクリートに木材の木目や質感が転写され、質感の良い外観を作り出している。

6.ペイネ美術館【アントニー・レーモンド】

ペイネ美術館
photo by 663highland/CC 表示 2.5
  • 展示:フランス出身の画家「レイモン・ペイネ」の作品
  • 設計:アントニー・レーモンド
  • 竣工:1933年
  • 用途:美術館
  • 住所:長野県北佐久郡軽井沢町
  • URL:公式ページ

ペイネ美術館は、フランス出身の画家「レイモン・ペイネ」が残した作品の収蔵・展示などを目的として、軽井沢の複合レジャー施設「軽井沢タリアセン」内に建設された美術館施設である。

本美術館は、日本建築界に多大なる影響を与えたとされるチェコ出身の建築家「アントニー・レーモンド」が、自身のアトリエ兼別荘として建設した建物を移築し、再利用する形で運営されている。

建築としては、日本伝統の「木造軸組構造」を採用することにより、壁面に大きな開口部を設けることが可能となり、周囲に広がる緑豊かな自然環境と連続するかのような、開放的な内部空間を作り出している。

当建築物は、その歴史的価値が認められ、国の重要文化財に指定される見込みとなっている。(2023年9月現在)

7.軽井沢高原文庫【GK設計】

軽井沢高原文庫
photo by 663highland/CC 表示 2.5
  • 展示:軽井沢にゆかりのある文学者の資料など
  • 設計:GK設計
  • 開館:1985年
  • 用途:資料館
  • 住所:長野県北佐久郡軽井沢町
  • URL:公式ページ

軽井沢高原文庫は、一つ前に紹介した「ペイネ美術館」と同様に、軽井沢の複合レジャー施設「軽井沢タリアセン」内に建つ資料館建築物である。

本施設では、軽井沢にゆかりのある近代文学者が残した資料の保存・展示などをメインに執り行っている。

建築の設計は、日本の総合デザイン事務所「GK設計」が担当。

建築としては、浅間石を使用した重厚感のある基壇の上に、周囲の有機的な自然と対比を成すような「鉄骨架構」が乗っかった構成となっており、軽やかで陰影のある外観が印象的な施設となっている。

8.脇田美術館【鹿島建設】

脇田美術館
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