今治市の有名建築物8選【伊東豊雄・隈研吾・原広司など】

今治市伊東豊雄建築ミュージアム

こんにちは、たけです。

今回は、愛媛県今治市の有名建築物8選をご紹介します。

伊東豊雄や隈研吾、原広司といった有名建築家が設計した建築物も紹介しているので、今治観光をする際には是非本記事を参考にしてみてください。

では早速本題に入ります。

目次

今治市の有名建築物8選【伊東豊雄・隈研吾・原広司など】

1.スティールハット【伊東豊雄】

今治市伊東豊雄建築ミュージアム
photo by Japanexperterna/CC 表示-継承 3.0

スティールハットは、愛媛県の北端に位置する有人島「大三島」の沿岸沿いに建つ、今治市伊東豊雄建築ミュージアム内の一施設として建てられた美術館建築物である。

今治市伊東豊雄建築ミュージアムは、伊東豊雄の作品を展示する「スティールハット」と、伊東豊雄の自邸として1984年東京中野に建設された「シルバーハット」の再現棟の計2棟で構成。

建築の設計はもちろん、伊東豊雄が行っている。

スティールハットに関しては、正方形・正三角形・正六角形という3つ基本形体を組み合わせた多面体で構成されており、周囲の豊かな自然に合わせるのではなく、あえて対立的な幾何学形態を用いることで自立性を持たせた作品となっている。

2.シルバーハット【伊東豊雄】

  • 設計:伊東豊雄
  • 住所:愛媛県今治市大三島町
  • 竣工:2011年(住宅時代・1984年)
  • 用途:美術館(旧・住宅)
  • URL:公式ページ

シルバーハットは、1984年に建築家・伊東豊雄が自邸として東京中野の地に建設した住宅建築である。

この作品は1986年に日本建築学会作品賞を受賞しており、伊東豊雄初期の代表作にもなっている。

シルバーハットの現物はもうすでに解体されており、現在は愛媛県今治市大三島町にある「今治市伊東豊雄建築ミュージアム」の一施設として再現棟が建てられている。

建築最大の特徴は、大小さまざまなボールト屋根が複数連なる軽快な外観であり、伊東氏はこの作品では”軽さ”を追求して建築の設計を行ったという。

3.今治市岩田健母と子のミュージアム【伊東豊雄】

photo by Max Nossin/CC 表示 3.0

今治市岩田健母と子のミュージアムは、彫刻家・岩田健が「母と子」というテーマを基に制作した複数の彫刻作品を展示するための施設として、愛媛県今治市大三島に建設された屋外彫刻美術館である。

建築の設計は、日本を代表する建築家「伊東豊雄」が担当。

建築全体は、直径約30mの円形平面を描く鉄筋コンクリート造の壁によって全体像が構成されており、その壁からは内側に3mほどの庇が突出しており、その下には半屋外通路空間が形成されている。

作品のほとんどが、屋外でも展示できるブロンズ像であることを加味した結果として生まれた、自然と一体になった展示空間である。

4.亀老山展望台【隈研吾】

photo by Tzu-hsun, Hsu/CC 表示-継承 4.0

亀老山展望台は、瀬戸内海・大島の南端に位置する標高約300mの山「亀老山」の展望施設として、1994年に建設された建築物である。

建築の設計は、木材をふんだんに使用した和風建築を数多く手がけることで知られる建築家「隈研吾」が担当した。

この作品は、隈研吾が現在の木材を多用したスタイルを確立する前に手がけた作品となっており、展望台自体を地形に埋没させるという大胆な構成が採用されている。

どちらかと言えば、安藤忠雄の設計スタイルに似た作品である。地中美術館李禹煥美術館を参照いただきたい。

5.みなと交流センター【原広司】

photo by ja:地方の田舎もの/CC 表示 3.0
  • 設計:原広司
  • 住所:愛媛県今治市片原町
  • 開館:2015年
  • 用途:事務所 飲食店
  • URL:公式ページ

みなと交流センターは、愛媛県今治市の瀬戸内海に面する位置に建つ、待合所・飲食店などからなる交流センターである。

建築の設計は、札幌ドームや梅田スカイビルの設計者として知られる建築家「原広司」が担当した。

原広司はこの建築で「船」をモチーフとして設計を行っている。

なぜ船のような建築を目指したかというと、今治がかつて「日本最大の海事都市」と言われたほど海事産業が栄えていたという歴史を考慮したからである。

ここまでコンセプトと完成形が一致している建築も珍しい。

6.今治のオフィス【谷尻誠】

今治のオフィスは、2012年愛媛県今治市に建てられたオフィスビル建築物である。

建築の設計は、東京都広島を拠点に設計活動を行う建築家「谷尻誠」が担当した。

建築全体としては、建物全周を覆う木ルーバーが印象的な外観を形成しているが、この建築は内部空間にも特徴がある。

この建築内部には、執務空間の周囲に「パーク」と呼ばれる空間が展開されており、このパークは時間や状況に応じて名前や用途が変化する、フレキシブルな空間となっている。

普通のオフィスであれば、会議をする時は会議室、ご飯を食べるときは食堂、のように名前によって空間の質を制限されているが、時と場合によって名前が変化するような多目的な空間を作り出すことによって、施設全体が常に活気づくような建築物となっている。

7.ところミュージアム大三島【山本英明】

ところミュージアム大三島は、愛媛県の北端に位置する有人島「大三島」の瀬戸内海に面した沿岸沿いに建つ、現代彫刻作品を専門的に取り扱う美術館である。

本施設は、住宅専門の設計事務所として設立されたDEN住宅研究所が設計を担当した。

建築全体は、6mの間隔を開けて設置された2枚のコンクリートの壁が、斜面を登るようにして配置されており、その壁の間の空間は、1.2mずつのレベル差を設けられた段状のギャラリー空間となっている。

そして、その6m幅の空間の上部には、木材架構と透過性のあるテントによって構成された大屋根が架けられており、やさしい光に包まれた明るい空間がつくられている。

8.今治市公会堂【丹下健三】

photo by Asturio Cantabrio/CC 表示-継承 4.0

今治市公会堂は、愛媛県今治市別宮町に建つ多目的ホールである。

本施設は、今治市で幼少期を過ごしたという日本建築界の大巨匠「丹下健三」が設計を担当。

敷地周辺には、今治市役所や今治市民会館といった公共施設が複数建っているが、これらの建築物も丹下健三が設計しており、丹下健三マニアにとっては聖地ともいえる建築スポットになっている。

公会堂自体は、大空間が必要になる多目的ホールを収めるために、剛性・耐力性能の高い「折板構造」を用いており、その折板の形状が現れたコンクリートによる重厚感のある外観が特徴的である。

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今回はこれで以上になります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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