みなさんこんにちは、本サイト「建築LIFE」を運営しているたけです。
今回は、池袋駅西口バスターミナルに隣接する位置に建つ「池袋西口公園 GLOBAL RING」の建築的特徴を解説していきたいと思います。
今や池袋の象徴的な存在にもなりつつある建築物です。
是非最後までご覧ください。
池袋西口公園 GLOBAL RINGの概要

- 設計:三菱地所設計+ランドスケープ・プラス
- 住所:東京都豊島区西池袋
- 竣工:2019年11月
- 用途:公園・舞台・飲食店・公衆トイレ
- URL:公式ページ
池袋西口公園 GLOBAL RINGは、池袋駅西口バスターミナルに隣接する位置に建つ、公園・舞台・カフェなどの機能からなる複合施設である。
建築の設計は、三菱地所設計とランドスケープ・プラスの共同で行われた。
施設全体は、中心に噴水を持つ「円形広場」と、上空に浮かぶ「リング状の構造物」、そして「カフェ棟」「舞台棟」という4つの要素で構成されている。
隣には建築家・芦原義信の代表作でもある「東京芸術劇場」も隣接している。
設計者は?
池袋西口公園 GLOBAL RINGの設計は、日本の大手組織設計事務所「三菱地所設計」と、ランドスケープデザインを中心に行う「ランドスケープ・プラス」の共同で行われた。
三菱地所設計の代表作としては「横浜ランドマークタワー」「新丸の内ビルディング」などが挙げられ、数多くの高層建築を手掛けている。
ランドスケープ・プラスの代表作としては「南池袋公園」「江北町みんなの公園」などが挙げられる。
池袋西口公園 GLOBAL RINGの建築的特徴
池袋に結界を張る「円形鳥居」

池袋西口公園 GLOBAL RINGの特徴は何といっても、池袋の街に突如として現れる、天空に浮かぶリング状の構造物にある。
このリング状の構造物は、かつてこの地に存在していた「丸池」から発想されたデザインだという。
まるで「神社の鳥居」のように池袋という街に緩やかな結界を生み出しつつ、周辺地域全体に独特の連帯性を作り出している。
中央に噴水のある「円形広場」

円形鳥居の下には、中央に大きな噴水を持つ円形広場が展開されており、その周囲を囲うようにして木々がおおらかに配置されている。
これの配置計画によって、都心でありながらも緑に囲われた豊かな公園空間を作り出している。
さらに、円形鳥居が円形広場を取り囲っているため、どこか包み込まれるような安心感のある広場となっている。
クラシックコンサートなどが開催される「舞台棟」

円形鳥居下の南西部分には、上の写真の通り、野外劇場が設置されている。
ここでは、クラシックコンサートなどを中心に様々なイベントが開催されており、前面の円形広場と連動しながら池袋の街に活気をもたらしている。
木組みぬくもりを感じる「カフェ棟」

円形鳥居の東側には「GLOBAL RING CAFE」という、飲食店舗が設置されている。
この建物は、GLOBAL RINGと呼応するように緩やかな円弧を描いた平面形態をしており、施設前面の広場側にはテラス席が設けられ、賑やかな飲食空間を街に提供している。
また、建物の構造は、ヒノキ集成材で木組みを構成した木造建築となっており、木の温もりであふれる豊かな空間を作り出している。
隣接するガラス建築「東京芸術劇場」

また、本施設の西隣には、ガラス張りのアトリウム空間が象徴的な「東京芸術劇場」が建っている。
夜になると、ガラスアトリウム内部から漏れ出す光と、GLOBAL RINGのライトアップが連動するように輝きを放ち始め、夜の池袋を優しく照らし出す。
東京芸術劇場の建築詳細に関しては、以下の記事で解説している。
東京芸術劇場の建築詳細ページ

池袋の有名建築物

今回はこれで以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。