皆さんこんにちは、当サイト「建築LIFE」を運営しているたけと言います。
今回は、青森県の県庁所在地である「青森市」に建つ、美術館建築・博物館建築6選をご紹介したいと思います。
安藤忠雄や青木淳といった有名建築家が設計した作品から、設計者不明のマイナーな建築作品まで紹介しているので、是非最後までご覧ください。
では早速本題に移ります。
青森市内にある美術館建築・博物館建築6選
1.国際芸術センター青森【安藤忠雄】

- 設計:安藤忠雄
- 竣工:2001年
- 用途:集会場 旅館 作業場
- 住所:青森県青森市大字合子沢字山崎152-6
- URL:公式ページ
国際芸術センター青森は、アート作品の滞在制作・展覧会・教育普及などを目的として、青森県青森市・八甲田山の麓に建てられた芸術センターである。
設計を務めたのは、コンクリート建築で知られる世界的建築家・安藤忠雄だ。
本施設は、馬蹄型の「中央棟」と、直線型の「宿泊棟・アトリエ棟」という計3つの棟で構成されており、それらの幾何学的形態を組み合わせるといった構成は、安藤忠雄の真骨頂でもある。
また、安藤忠雄はこの建築のテーマとして「見えない建築」というのを掲げており、それぞれの棟は可能な限り高さを抑えることで、周辺の緑豊かな景観を破壊せずに、自然と建築の共生を実現している。
2.青森県立美術館【青木淳】








- 設計:青木淳
- 竣工:2005年
- 用途:美術館
- 住所:青森県青森市大字安田字近野185
- URL:公式ページ
青森県立美術館は、2021年・世界文化遺産に登録された縄文時代の遺跡「三内丸山縄文遺跡」と隣接する位置に建つ美術館建築である。
設計を務めたのは、「潟博物館」や「ルイ・ヴィトン表参道ビル」など、数多くの公共建築を手掛ける建築家・青木淳だ。
コンセプト「三内丸山縄文遺跡との一体性」
このコンセプトを基に、「三内丸山縄文遺跡」の荒々しさを表現した「土の空間」と、その上にかぶさるように存在する「白い空間」の凹凸がかみ合うに組み合わされた建築物が完成している。
端的に説明するのが難しい建築であるため、詳細については以下の記事を参照いただきたい。




3.縄文時遊館【梓設計】








- 設計:梓設計
- 開館:2002年
- 用途:展示場
- 住所:青森県青森市大字三内字丸山305
- URL:公式ページ
縄文時遊館は、日本最大の縄文集落跡「三内丸山遺跡」のビジターセンターとして、2002年に建設された施設である。
設計を務めたのは、「埼玉スタジアム」や「山梨県立博物館」など数多くの公共施設を手掛ける、大手建築設計事務所「梓設計」だ。
本施設は、緑豊かな周辺環境との調和を図るために、低層&屋上緑化という構成を採用しており、まるで地形に埋め込まれ、自然と一体になったような建築物となっている。
また、施設中央には大きな広場が設けられており、その広場を囲うようにして回廊状の内部空間を作り出しているため、どこにいても常に自然を感じることのできる空間構成となっている。
4.青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸【不明】








- 設計:不明
- 竣工:1964年
- 用途:博物館
- 住所:青森県青森市柳川1丁目112−15 地先
- URL:公式ページ
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸は、青函トンネルが開業する以前まで、本州と北海道をつなぐ重要な役割を果たしていた「青函連絡船」の記念碑として、現役期間が一番長かった船「八甲田丸」を利用し開館した博物館である。
八甲田丸は、就航後から青函連絡船が廃止になるまで「23年7ヶ月」の間、現役として稼働していた。
そんな歴史のある八甲田丸を利用した当博物館の中には、「北海道で使用されていた鉄道列車」や「青森の街を再現した原寸大ジオラマ」など様々な展示がなされている。
また、操舵室や船室など、一部就航時のまま保存されている場所もあり、そのあたりも当博物館の見所の一つとなっている。
5.棟方志功記念館【不明】




- 設計:不明
- 開館:1975年
- 用途:博物館
- 住所:青森県青森市松原2丁目1−2
- URL:公式ページ
棟方志功記念館は、青森県出身の版画家・棟方志功の顕彰を目的として、1975年青森市に開館した博物館である。
設計者は不明(いくら調べても出てきませんでした)。
建築としては、日本伝統の倉庫の建築様式「校倉造り」を模した高床式の形態となっており、その前面には優美な日本庭園が広がっている。
残念ながら、当博物館は「2024年の3月31日」をもって閉館することを発表している。
6.あおもり北のまほろば歴史館【不明】




- 設計:不明
- 開館:1999年
- 用途:博物館
- 住所:青森県青森市沖館2丁目2−1
- URL:公式ページ
あおもり北のまほろば歴史館は、北方漁船の展示・研究などを目的とした「みちのく北方漁船博物館」として1999年に開館し、その後、青森市を中心とした郷土史を紹介・展示する施設として生まれ変わった博物館建築である。
設計者は不明(いくら調べても出てきませんでした)。
本施設は、数多くの木造漁船を展示するための施設として開館したため、建築はそういった機能に対応できる大空間となっており、まるで工場のような内部空間が構成されている。
一方で、建物の外壁には数カ所ガラスのファサード部分も設けられており、外光を適度に取り入れ、居心地のいい展示空間を作り出している。
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