建築

牧野富太郎記念館【内藤廣】

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牧野富太郎記念館とは?

牧野富太郎記念館は、高知市は牧野植物園の中心に建つ、展示室や資料室、レストランなどを収めた複合施設である。

設計を務めたのは、日本を代表する建築家内藤廣

コンセプト「建物を環境に溶け込ませる」

このコンセプトを基に、有機的な地形や周辺の緑豊かな環境と一体となる建築が建てられている。

たけひこ
たけひこ

そんな、牧野富太郎記念館の特徴をご紹介します!!

牧野富太郎とは?

牧野富太郎は、高知県出身の植物学者である。

ケヤキや金木犀のなど、2500種以上の日本の草木に命名したことで知られ、日本植物学の父とも呼ばれている。

そのため、牧野氏が生まれた4月24日は「植物学の日」となっている。

牧野富太郎記念館は、出身地である高知県に牧野氏の業績や収集した植物標本などを展示する場として建設された。

内藤廣とは?

  • 1950 横浜市に生まれる
  • 1974 早稲田大学理工学部卒業
  • 1976 早稲田大学大学院修了
  • 1979 菊竹清訓建築設計事務所勤務
  • 1981 内藤廣建築設計事務所設立
  • 2003 東京大学教授

内藤廣ないとうひろしとは、多くの公共建築や文化施設などを手掛ける、日本を代表する建築家である。

代表作としては、「海の博物館」「とらや赤坂店」「島根県芸術文化センター」などが知られ、屋根天井などに木材をふんだんに使用した建築を多く手がける。

また、建築に関する著書も多く手がけており、文筆家・思想家としても知られている。

建築の特徴

牧野富太郎記念館の建築的特徴としては、次のような点が挙げられる。

  1. 本館と展示館の2棟構成
  2. 2棟を繋ぐ回廊空間
  3. 中庭を取り囲む有機的な大屋根
  4. 地下一階から伸びる中庭の木々
  5. 中庭の吹き抜け周りにある半屋外空間
  6. 有機的な屋根を作り出す集成材架構

2棟の有機的な建築

牧野富太郎記念館は、本館と展示館の2棟が少し距離をあけて配置されている。

上記の地図では、左側が本館、右側が展示館であり、どちらも有機的な屋根形状を持っているのが特徴的である。

周囲には、川や池、森など豊かな自然が広がっている。

2棟を繋ぐ回廊空間

さらに、本館と展示館の間には、互いを繋ぐ回廊空間が存在する。

鉄骨柱と木造架構という回廊の構成は、記念館と同様の構成であり、有機的な屋根が連続したように両棟を繋いでいる。

ここでは、牧野植物園に植えられた木々を眺めながら散歩することができる。

中庭を取り囲む有機的な大屋根

記念館の両棟はどちらも、中央の中庭を囲うように有機的な大屋根がかけられている。

牧野富太郎記念館以前の内藤廣氏の作品では、伝統的な山型の屋根(切妻屋根)によるシンプルな建物が多かった。

しかし、今回の記念館では、周囲に広がる有機的な植物、そこから生まれる複雑な風環境に最も合理的に対応するために、このような曲線の大屋根による構成としたそう。

地下一階から伸びる中庭の木々

有機的な屋根に囲われた中庭空間でも、周囲の植物園のように豊かな木々が植えられている。

特に本館の中庭では、その木々が地下1階レベルに植えられ、目線の高さで生い茂った葉を鑑賞することができるようになっている。

さらに、この木々が大きく成長すると建物を覆い隠し、周辺環境に建物が溶け込むことも想定しているそう。

中庭の吹き抜け周りにある半屋外空間

本館の中庭にある吹き抜けを囲うように、ウッドデッキの床が敷かれている。

さらに、有機的な屋根は中庭に大きく張り出しているため、その下では半屋外空間がつくられ、内部と外部を緩やかに繋いでいる。

有機的な屋根を作り出す集成材架構

記念館の有機的な屋根を形成する木造の架構は、内部空間に豊かさをもたらしている。

この架構は、420本の集成材によって形成され、それぞれ長さ、角度などがすべて異なる。

この複雑な構成によって、曲線美の美しい有機的な屋根がつくられている。

建築概要

  • 所在地:高知県高知市五台山
  • 竣工 :1999年3月
  • 用途 :博物館
  • 構造 :木造、S造、RC造
  • 高さ :13m
  • 階数 :地上2階
  • 設計 :内藤廣建築設計事務所
  • 施工 :竹中・香長・中勝建設共同企業
  • 構造 :構造設計集団SDG

施設概要

最後に・・・

以上が牧野富太郎記念館の特徴でした。

周辺の自然の有機性と一体となるように設計された大屋根が特徴的な建築だったと思います。

たけひこ
たけひこ

高知県を訪れる際は是非、牧野富太郎記念館に立ち寄ってみてください!!

ご覧いただきありがとうございました。

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