【建築解説】センチュリータワー(順天堂大学11号館)|ノーマン・フォスター

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センチュリータワー(順天堂大学11号館)とは?

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神田川沿いに建つ超高層ビル

センチュリータワーは、1991年に東京都文京区の神田川沿いに建てられた、超高層オフィスビル建築である。(現在は順天堂大学の11号館として利用されている)

地上21階、高さは約91mを誇り、文京区で最初に建てられた超高層建築としても知られている。

そんなセンチュリータワーの設計は、現代建築界を牽引するイギリスの建築家「ノーマン・フォスター」と、日本のスーパーゼネコンである「大林組」の共同で行われた。

世界的建築ノーマン・フォスターによる設計

ノーマン・フォスターは、イギリスのマンチェスターに労働者階級として生まれながら、建築家として大成し、1999年には「一代貴族」にまで成りあがった人物である。

1970年代に登場した革新的な建築様式「ハイテク建築」の草分けとして名を馳せ、その後は世界各地でアイコニックな建築作品を数多く残している。

センチュリータワーは、ハイテク建築期におけるノーマン・フォスターの建築作品として知られており、日本におけるハイテク建築の代表作としても知られている。

ハイテク建築の代表作

ハイテク建築とは、建築界がモダニズムからポストモダンに移行する時期に生まれた建築様式である。

モダニズムは、合理性のみを追求して作られる「機械」をモチーフとして機能主義を展開したが、その「機械」というモチーフを建築の意匠にまで適用したのがハイテク建築となる。

つまり、機械のように構造材や設備などがむき出しになったデザインの建築のことを、ハイテク建築というのである。

ハイテク建築の代表例には、フランスパリに立つ「ポンピドゥーセンター」や、ノーマン・フォスターが香港で手掛けた「香港上海銀行・香港本店ビル」などがあげられる。

そして、日本におけるハイテク建築の代表作が「センチュリータワー」となるのである。

ファサードに現れる構造・設備

センチュリタワーのファサードには、通常の場合建物の奥深くに隠してしまう柱・梁・斜材などの構造体や、エレベーターや非常階段などの設備が、隠すそぶりもなく顕著に表出している。

このメカニカルなファサードこそ、ハイテク建築の特徴である。

特に、センチュリータワーでは、2層ごとに設けられた斜材(ブレース)がファサードに顕著に表出しており、独特な力強い外観を生み出している。

19層吹き抜けのアトリウム空間

センチュリータワーは一見、1棟のタワーのみで構成される建築物のように見えるが、実は2つのタワーが南北に並び、その間を地上から最上階まで吹き抜ける「アトリウム空間」が貫通する構成となっている。

このアトリウム空間は、19層分吹き抜けており、建物全体に豊かな自然光をもたらす。

この大胆な構成を実現するためにノーマン・フォスターらは、壁や天井の中に吸煙装置等を埋め込むなどの最先端の排煙システムを開発し、日本の法律にも適合した建築物を生み出している。

ノーマン・フォスターの代表作

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