内田祥哉の建築作品3選【代表作・人物像などを解説】

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みなさんこんにちは、本サイト「建築LIFE」を運営しているたけです。

今回は、東京大学建築学科で長年教鞭をとっていた建築家「内田祥哉」の建築作品3選をご紹介したいと思います。

学生時代の「隈研吾」や「原広司」といった現・有名建築家も指導した建築家です。

是非最後までご覧ください。

目次

内田祥哉(うちだよしちか)とは?

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  • 1925年 東京で生まれる
  • 1947年 東京大学建築学科卒業
  • 1956年 東京大学助教授
  • 1970年 東京大学教授
  • 1986年 明治大学教授
  • 1996年 内田祥哉建築研究所設立
  • 2021年 逝去(96歳)

内田祥哉(うちだよしちか)は、東京大学建築学科で教鞭をとりながら、設計活動も行った日本人建築家である。

内田祥哉の東大研究室は、建築デザインではなく構法計画を専門として扱っていたが、原広司隈研吾といった有名建築家を多数輩出している。

内田祥哉の代表作には「佐賀県立図書館」や「佐賀県立博物館」など挙げられ、設計者としてはモダニズム建築家として知られている。

研究活動と設計活動、両方向から建築と向き合ったプロフェッサーアーキテクトだ。

内田祥哉の建築作品3選

1.佐賀県立図書館

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佐賀県立図書館は、1962年に建設された、佐賀県佐賀市に建つ公立図書館である。

建築の設計は、内田祥哉と高橋靗一の共同で行われた。

本建築は、水平性が際立った構成やピロティ空間などを鉄筋コンクリートでつくり出した、モダニズム建築となっている。

2022年には、国際的な学術組織ドコモモ・ジャパンによって「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選定され、歴史的・文化的に価値の高い建築作品として認められている。

2.佐賀県立博物館

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佐賀県立博物館は、佐賀県の文化・歴史・民俗等に関する資料を展示するための施設として、佐賀県佐賀市に建設された公立博物館である。

建築の設計は、佐賀県立図書館と同様に、内田祥哉と高橋靗一の共同で行われた。

建築全体は「十字型」を基本形態として設計が行われており、外形や天井、階段の配置といったあらゆる要素が十字型によって規定されている。

また、本施設の西側には「佐賀県立美術館(安井建築設計事務所)」が隣接しており、県立美術館と県立博物館は通路によって接続され、一体利用ができるような構成となっている。

3.佐賀県立九州陶磁文化館

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  • 設計:内田祥哉
  • 住所:佐賀県西松浦郡有田町戸杓乙3100-1
  • 竣工:1980年
  • 用途:美術館
  • URL:公式ページ

佐賀県立九州陶磁文化館は、有田焼や唐津焼といった日本が誇る陶磁器文化を有する、佐賀県の県立美術館として建設されたミュージアム建築である。

国の重要文化財にもなっている「染付鷺文三足大皿」を始めとして、九州各地の陶磁器の名品を展示している。

建築全体は、日本伝統の切妻屋根が乗っかる複数の棟が前面広場を囲うようにして配置された「分棟形式」を採用。

建設省(現・国土交通省)が1998年に発表した「公共建築100選」に佐賀県で唯一選出されており、佐賀県を代表する名建築となっている。

内田祥三(祥哉の父)について

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今回はこれで以上になります。

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