鹿児島県の有名建築物8選【槇文彦・黒川紀章・早川邦彦など】

こんにちは、たけです。

今回は、鹿児島県の有名建築物8選をご紹介したいと思います。

槇文彦・黒川紀章・早川邦彦といった有名建築家の作品を多数紹介しているので、是非最後までご覧ください。

では早速本題に入ります。

目次

鹿児島県の有名建築物8選【槇文彦・黒川紀章・早川邦彦など】

1.輝北天球館【髙﨑正治】

  • 設計:髙﨑正治
  • 住所:鹿児島県鹿屋市輝北町
  • 竣工:1995年
  • 用途:天文台・コミュニティ施設
  • URL:公式ページ

輝北天球館は、鹿児島県鹿屋市の輝北うわば公園内に位置する、天文台を備えたコミュニティ施設である。

建築の設計は、鹿児島県出身の建築家「髙﨑正治」が担当した。

建築全体は、幾何学的形態を持ったコンクリート打ち放しの構造物が複雑に組み合わされることで、一つの建物の中に多様な空間を生み出している。

髙﨑正治の建築には「玉名天望館」などに代表されるように、コンクリートと幾何学形態を組み合わせて小宇宙を作り出したかのような作品が多く、異端の建築家として秘かな人気を誇っている。

2.霧島国際音楽ホール【槇文彦】

photo by 島児鹿/CC 表示-継承 4.0
  • 設計:槇文彦
  • 住所:鹿児島県霧島市牧園町
  • 竣工:1994年
  • 用途:音楽ホール
  • URL:公式ページ

霧島国際音楽ホールは、大小2つのホールと野外音楽堂などの機能を内包する、鹿児島県霧島市に建つコンサートホールである。

建築の設計は、日本を代表する建築家「槇文彦」が担当した。

建築全体は、船底のような形態をした建物の上に、三角形の多面体でできたステンレス屋根が乗っかるという構成となっており、近未来的な人々の好奇心を刺激する外観を呈している。

このステンレスの多面体の下には、770人を収容可能なメインホールが配置されており、このメインホールは音響学的に導き出された木の葉型の平面形態をしている。

3.岩崎美術館【槇文彦】

photo by STA3816/CC 表示-継承 3.0

岩崎美術館は、鹿児島県の実業家・岩崎與八郎によって1983年に設立された美術館施設である。

フランスの近代絵画や国外の現代絵画、日本人画家の油彩画や日本画など、多種多様な美術作品の収蔵・展示を行っている。

建築の設計は、日本を代表する建築家「槇文彦」が担当。

建築全体は、コンクリートマッス・コンクリートフレーム・鉄骨フレームという3つの基本的要素によって構成されており、幾何学的なスタイリッシュな外観を形成している。

また、隣接する位置には同じく槇文彦が設計を務めた「岩崎美術工芸館(1987年)」が建てられており、この施設では陶磁器や薩摩焼といった工芸品をメインとした展示が行われている。

4.霧島アートの森【早川邦彦】

photo by Sanjo/CC 表示-継承 3.0

霧島アートの森は、鹿児島姶良郡湧水町にある火山「栗野岳(標高1,102 m)」の中腹位置する美術館施設である。

本施設は、屋外と屋内両方が展示空間として利用されており、周囲に広がる豊かな自然と一体になった魅力的なアート空間が形成されている。

建築の設計は、竹中工務店出身の建築家「早川邦彦」が担当した。

屋内展示場を構成する霧島アートホールは、幅24m・長さ79.2m・高さ10.1mの直方体型ボリュームで構成されており、屋根や外壁にはガルバリウム鋼折板が使用されている。

5.ホテル京セラ【黒川紀章】

photo by Sakoppi/CC 表示 3.0

ホテル京セラは、鹿児島県霧島市の鹿児島空港に近接する位置に建つ、3つ星ホテルである。

建築の設計は、メタボリズムの第一人者として知られる建築家「黒川紀章」が担当した。

建築全体は、楕円形平面を持った「本館」と、正方形平面を持った「別館」の2棟で構成されており、その2棟は長い空中ブリッジで接続されている。

また、楕円形平面を持った本館には、高さが約60mもあるガラス張りのアトリウム空間が設けられており、その非日常的なスケール感に圧倒される。

6.鹿児島市立美術館【佐藤武夫設計事務所・川元建築設計事務所】

photo by そらみみ/CC 表示-継承 3.0
  • 設計:佐藤武夫設計事務所・川元建築設計事務所
  • 住所:鹿児島県鹿児島市城山町
  • 竣工:1985年
  • 用途:美術館
  • URL:公式ページ

鹿児島市立美術館は、鹿児島市中央部に建つ「城山」の山麓に位置する公立美術館である。
鹿児島出身作家の作品や西洋美術作品を中心に収蔵・展示等を行っている。

建築の設計は、佐藤武夫設計事務所と川元建築設計事務所の共同で行われた。

建築全体は、中心にエントランスホールが入る円筒型の塔が建ち、その周囲を囲うようにして常設展示室や企画展示室などが配置されるという構成になっている。

また、エントランスホールの天井のドームは「薩摩切子の文様」をイメージしてデザインされており、地域特有の要素も取り入れた重厚感のある建築作品となっている。

7.Maruya gardens【みかんぐみ】

photo by Sanjo/CC 表示-継承 3.0

Maruya gardensは、1960年代に建設されたデパートをテナントビルに改修してオープンした商業施設である。

建築の設計は、加茂紀和子・曽我部昌史・竹内昌義・マニュエル=タルディッツの4人の建築家からなる設計事務所「みかんぐみ」が担当した。

建築全体は、鹿児島の温暖な気候に適した「アイラトビカズラ」などによって緑化されたファサードが象徴的な外観を形成。

小規模の住宅や商業施設では、このくらい蔦が張った建築物をたまに見かけるが、これほどの大規模建築でここまで意図的に壁面緑化されている建築物はなかなか珍しい。

8.鹿児島港桜島フェリーターミナル【東条設計】

photo by そらみみ/CC 表示-継承 4.0
  • 設計:東条設計
  • 住所:鹿児島県鹿児島市本港新町
  • 竣工:1997年
  • 用途:フェリーターミナル
  • URL:公式ページ

鹿児島港桜島フェリーターミナルは、鹿児島県鹿児島市にある港湾「鹿児島港」のフェリーターミナルとして1997年に建設された建築物である。

建築の設計は、日本の組織設計事務所「東条設計」が担当。

建築全体は、波打つかのような有機的な大屋根を持つフェリーターミナル棟と、その前面に配置されたエントランス的役割を果たす三角形の棟の2棟によって構成されており、2棟の間は渡り廊下によって接続されている。

また、建物全体がガラス張りになっていることによって、周囲の豊かな景観を眺めながらフェリーを待つことのできる魅力的な待合所空間が形成されている。

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今回はこれで以上になります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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