皆さんこんにちは、当サイト「建築LIFE」を運営しているたけと言います。
今回は、北海道と本州を結ぶ交通結節点「函館市」に建つ有名建築物6選をご紹介したいと思います。
歴史的建造物から現代建築まで、多種多様な作品をご紹介しているので、是非最後までご覧ください。
では早速本題に移ります。
函館市の有名建築物6選【歴史的建造物~現代建築まで】
1.公立はこだて未来大学【山本理顕】





- 設計:山本理顕
- 竣工:2000年
- 用途:大学
- 住所:北海道函館市亀田中野116-2
- URL:公式ページ
公立はこだて未来大学は、システム情報科学部の1学部(2学科)で構成される、北海道函館市に建つ公立大学である。
設計を務めたのは、「横須賀美術館」や「名古屋造形大学」を手掛けたことで知られる、日本を代表する建築家山本理顕である。
コンセプト「情報のネットワークは人のネットワークである」
このようなコンセプトを基に、ガラスでできた箱型建築の中に、人々の視線や活動がまじりあう大空間が作り出されている。




2.函館アリーナ【大建設計・ティーアンドパルス】




- 設計:大建設計/ティーアンドパルス
- 竣工:2015年
- 用途:観覧場
- 住所:北海道函館市湯川町1-32-2
- URL:公式ページ
函館アリーナは、北海道函館市に建ち、2つの楕円形アリーナを有する「スポーツ&コンベンション施設」である。
設計は、組織設計事務所「大建設計」と函館市を拠点として設計業を行う「ティーアンドパルス」の共同設計となっている。
建築としては、長方形平面を持つ「メインアリーナ」と「サブアリーナ」を囲うようにして、楕円形を描く壁が立ち上がり、アリーナと楕円形の間にできた隙間の空間には、観客席やトレーニングルームなどの機能が収められている。
またその2つの楕円形アリーナは、美しい曲線を描くホール空間で接続されており、一体的な使用ができる構成にもなっている。
3.函館市中央図書館【鬼頭梓建設設計事務所・佐田祐一建築設計事務所】




- 設計:鬼頭梓建設設計事務所・佐田祐一建築設計事務所
- 竣工:2005年
- 用途:図書館
- 住所:函館市五稜郭町26番1号
- URL:公式ページ
函館市中央図書館は、江戸時代に江戸幕府が築造した城郭「五稜郭」に隣接するする位置に建つ、函館市の公立図書館である。
設計は「鬼頭梓建設設計事務所」と「佐田祐一建築設計事務所」が共同で行った。
鋭角な角を持つ「三角形の敷地」という、図書館を設計するには多少難解な敷地条件ではあるが、対面に位置する五稜郭や、周辺の住宅街との調和を目指して、2階建ての『低層図書館』として本施設は設計されている。
また、北海道西部地区に数多く残る伝統的建築物に使用されている「煉瓦・漆喰」といった素材を使いつつ、「ガラス・メタル」といった新素材も併用することで、さらなる周辺景観との調和を図っている。
4.金森赤レンガ倉庫【不明】








- 設計:不明
- 竣工:1909年
- 用途:複合施設
- 住所:北海道函館市末広町14−12
- URL:公式ページ
金森赤レンガ倉庫は、北海道の函館湾沿いに建つ「赤レンガ倉庫群」の名称である。
設計者は不明。
本施設は、実業家・渡邉熊四郎が明治時代に開業した「金森洋物店」が起源となっており、開業後、自身の事業に「倉庫」が必要だと考えた渡邉熊四郎は、1887年より既存の倉庫などを買い取る形で営業倉庫業を開始した。
そして、一時は大規模な火災などに見舞われた倉庫群ではあるが、紆余曲折あり、現在は商業施設や展示ホールなど様々な機能が入る複合施設として利用されている。
具体的には、チャペルやカフェなどが入る「BAYはこだて」、生活雑貨などの店舗が入る「金森洋物館」、展示ホールなど入る「函館ヒストリープラザ」、コンサートや展示会を開催できる「金森ホール」という4つのエリアでわかれており、それらのエリアが函館湾に面して横に並んでいる。
5.函館蔦屋書店【梓設計】








- 設計:梓設計
- 竣工:2013年
- 用途:書店・店舗
- 住所:北海道函館市石川町85番1号
- URL:公式ページ
函館蔦屋書店は、TSUTAYA・蔦屋書店・T-POINTなど、様々な事業を展開している企業「CCC」が北海道函館市に新しく建設した、蔦屋書店の店舗である。
設計を務めたのは、「埼玉スタジアム」や「山梨県立博物館」など数多くの公共施設を手掛ける、大手建築設計事務所「梓設計」である。
CCCは2021年に「今後3年間で100の新店舗を展開する」という指針を示しており、その計画の「基本デザイン」となる参考例として設計されたのが、この函館蔦屋書店であった。
そのため、本施設はどんな敷地でも対応しやすい「シンプルな形態」と「ローコスト」を追求しており、蔦屋書店のプロトタイプとなるように設計されることがわかる構成となっている。
そんな条件下でも、好奇心を刺激するような魅力的な内装デザインを行っているあたりは、さすが梓設計といったところか。
6.函館市縄文文化交流センター【アトリエブンク】




- 設計:アトリエブンク
- 竣工:2011年
- 用途:博物館
- 住所:北海道函館市臼尻町551-1
- URL:公式ページ
函館市縄文文化交流センターは、北海道で初めて国宝に指定された「中空土偶」を常設展示しつつ、縄文時代の石器や土器といった遺産を展示するための施設として、2011年に建てられた博物館建築である。
設計を務めたのは、北海道を中心に設計活動を行う設計事務所「アトリエブンク」だ。
本施設は、有機的な曲面を持つ「質感の粗いコンクリート壁」で全体像が構成されているが、これは縄文文化に見られる「緩やかな曲線」や「質朴な素材」などといった要素を反映した結果、このような構成を採用したという。
また、本施設の象徴となる「曲率する壁」は長さが約200mもあり、この長い壁は、現代と縄文時代を隔てる『結界』の役割を果たしている。
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