みなさんこんにちは、本サイト「建築LIFE」を運営しているたけです。
今回は、大都会・銀座に建つ「東急プラザ銀座」の建築的特徴を解説していきたいと思います。
都会なのにパブリックスペースが多く設けられた魅力的な建築物です。
是非最後までご覧ください。
東急プラザ銀座の概要

東急プラザ銀座は、晴海通り・外堀通りという大きな2つの道路が交差する「数奇屋橋交差点」に面した位置に建つ、超大型商業施設である。
東急不動産が進めた再開発事業であるため「東急プラザ」という名称がつけられている。
建築の設計は、日本の大手組織設計事務所「日建設計」が担当。
立体的なひし形で構成されたガラスカーテンウォールが特徴的なファサードを形成しており、街並みや青空を映し出し、銀座の街にさらなる賑わいをもたらしている。
設計者:日建設計とは?
- 1900年 住友本店臨時建築部設立
- 1919年 住友土地工務株式会社設立
- 1945年 社名を日本建設産業株式会社と改称
- 1950年 日建設計工務株式会社設立
- 1970年 社名を株式会社日建設計と改称
日建設計は、売上高で堂々の1位を誇る、日本の最大手組織設計事務所である。
起源は、1900年大阪に発足した「住友本店臨時建築部」であり、その経緯から、住友グーループ関連の建物を数多く設計している。
代表作としては「東京ドーム」「東京タワー」「東京スカイツリー」などが知られ、名実ともに日本一の組織設計事務所であることがわかる。
東急プラザ銀座の特徴
数奇屋橋交差点に面する大型商業施設

東急プラザ銀座は、晴海通り・外堀通りという大きな2つの道路が交差する「数奇屋橋交差点」に面した位置に建っている。
さらに、写真左の高架上には東京高速道路が走り、人・車・建築といったあらゆる要素が複雑に交じり合い、銀座らしい賑やかな街並みを構成している。
このような複雑な街に建つ東急プラザとは、どのような建物なのだろうか。
ひし形で構成されたファサード

東急プラザ銀座最大の特徴は、凸凹としたガラスのファサードにある。
このファサードは、立体的なひし形の組み合わせでできており、昼間は銀座の街並みや青空などを映し出し、街にさらなる賑わいをもたらしている。
一方で、夜になると内部の光が漏れ出し、昼間とは異なる多様な表情を作り出す。
6層吹き抜けのカフェ・ラウンジ空間

東急プラザ銀座の6階には、上の写真の通り6層吹き抜けのカフェ・ラウンジ空間が展開されている。
この大空間の天井高は約27mもある。
容積率が重視される大都会・銀座の建物で、これだけ大きいパブリックスペースが展開されている施設はなかなか珍しいだろう。
このような豊かなパブリックスペースがあるのも、東急プラザ銀座の特徴になっている。
屋上に設けられたテラス空間

東急プラザ銀座のパブリックスペースは、屋上階にも展開されている。
ご覧の通り建物の屋上には、光や緑であふれた豊かなテラス空間が広がっているのである。
また、全体的に緑化された壁面は、低層部分だけがガラス張りになっているため、そこから銀座の街並みを一望することができる。
表参道の東急プラザも面白い
有名建築家・中村拓志が設計した「東急プラザ表参道原宿」も建築的に面白い空間が展開されているので、ぜひ一緒にご覧ください。

今回はこれで以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。