建築

ルーヴル ランス【SANAA】

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ルーヴル ランスとは?

ルーヴルランスは、フランス北部の街「ランス」に、かの有名なルーヴル美術館の分館として建設された建物である。

ルーヴル美術館

ルーヴル美術館は、フランスパリにある世界最大規模の国立美術館である。

世界で最も入館者数が多い美術館であり、1年で平均800万人ほども訪れるという。

特徴的なピラミッド型のガラス張り建物は、中国出身の建築家イオ・ミン・ペイによるもの。

ルーブルランスの設計を務めたのは、妹島和世と西沢立衛の建築家ユニット「SANAA」である。

敷地の周囲には、世界文化遺産に指定されている「炭坑遺構」が広がり、その景観を壊さないようにと、ランドスケープのような建築がつくられた。

たけひこ
たけひこ

そんな、ルーヴルランスの特徴を今回ご紹介します!!

SANAAとは?

  • 1995 SANAAを設立
  • 1996 日本建築学会賞作品賞受賞
  • 2006 日本建築学会賞作品賞受賞
  • 2010 プリツカー賞受賞

SANAAは、建築家妹島和世と西沢立衛によって結成されたユニットであり、世界的に権威のある賞「プリツカー賞」を受賞し注目を集めている。

代表作としては、「金沢21世紀美術館」「ニューミュージアム」などが挙げられる。

ガラスやアルミパネル、パンチングメタルなどスタイリッシュな素材を多用し、周囲と溶け込むような建築を多く手がける。

建築の特徴

ルーヴルランスの建築的特徴としては、次のような点が挙げられる。

  1. かつて炭坑で栄えた敷地
  2. 炭坑跡地の景観を壊さない建物配置
  3. 周囲の環境を映す「アルミパネル」
  4. 中央のガラス張りによるエントランスホール
  5. ワンルーム空間の「時のギャラリー」
  6. 自然光を取り入れた展示空間

かつて炭坑で栄えた敷地

ランス周辺は、かつて炭坑地域として栄えていたが、炭坑閉鎖後は産業の空洞化が進んでいた。

しかし、2012年に「ノール・パ・ド・カレ地方の炭田地帯」としてユネスコの世界文化遺産に登録される。

そんな中で、今回の「ルーヴル・ランス」が建てられることとなり、世界遺産の炭坑跡地の風景を破壊しないような建物が求められた。

炭坑跡地の景観を壊さない建物配置

設計コンセプト「土地の流れに呼応する建築」

敷地の地盤は、周囲から4m程隆起し丘のようになっていたため、この地形に合わせて建物が配置された。

建物の構成としては、中央にガラス張りの四角い建物を配置し、その横に4つの長方形の箱が連なるように配置されている。

ガラス張りの四角い建物は「エントランスホール」、4つの箱は「展示スペース」などとなっている。

周囲の環境を映す「アルミパネル」

4つの長方形型建物の外壁は、アルミニウムのパネルによって覆われている。

このアルミパネルは、周囲の環境を映し込む効果があるため、横に長い大きな建物を周囲に溶け込ませるという重要な役割を果たしている。

アルミパネル

妹島和世氏は、アルミという素材を良く用いることで知られている。

代表作「すみだ北斎美術館」でも、外壁にアルミパネルを用いることで、周辺の風景を映し込み、まちと調和する建築をつくり出している。

たけひこ
たけひこ

アルミパネルは、光の角度や天候によっては本当に街に溶け込み、消えたように見えます!!

中央のガラス張りによるエントランスホール

建物の中央に配置される、唯一のガラス張り建物はエントランスホールになっている。

その中には、曲面ガラスで囲われる空間が点在し、学習センターや書店などが収まる。

さらに、天上にはスチール製のパンチングパネルが張り巡らされ、所々にトップライトのための開口が設けられている。

ワンルーム空間の「時のギャラリー」

常設展示室である「時のギャラリー」は、大きなワンルーム空間内に、アート作品が時系列に沿って配置されている。

パリの本館では、ジャンルごとに展示空間が分けられている。

本館のこの構成は、美術館としては一般的であるため、ルーブルランスは珍しい構成となる。

さらに、展示室内の壁もアルミパネルで覆われているため、幅25m、奥行き125mという大空間が映り込み、さらに大きい空間のように感じられる。

自然光を取り入れた展示空間

さらに、「時のギャラリー」は、天井面のトップライトから自然光が取り入れられている。

トップライト部分には、直射遮蔽用と調光用の2種類のルーバーが設置され、美術館でありながら自然光を取り入れることを可能にしている。

建築物概要

  • 所在地:Rue Paul Bert Lens
  • 竣工 :2012年12月
  • 用途 :美術館
  • 構造 :RC造 S造
  • 高さ :7.16m
  • 階数 :地下2階 地上1階
  • 設計 :妹島和世+西沢立衛/SANAA
  • 構造 :SAPS/Sasaki and Partners
  • 施工 :Guintoliなどに分離発注
  • 設備 :Betom ingénierie

施設概要

  • Tel  :+33 (0)3 21 18 62 62
  • 休館日 :火曜日、5月1日
  • 営業時間:10:00-18:00
  • アクセス:パリ、Gare du Nord駅より電車で約1時間10分
  • URL  :https://www.louvrelens.fr/

最後に・・・

以上がルーブルランスの特徴でした。

炭坑跡地の景観を壊さないように配慮された構成屋、景色を映し込み街に溶け込むアルミパネルの外壁が特徴的だったと思います。

たけひこ
たけひこ

是非一度ルーブルランスへ訪れてみてください!!

ご覧いただきありがとうございました。

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