皆さんこんにちは、当サイト「建築LIFE」を運営しているたけと言います。
今回は、秋田県の県庁所在地である「秋田市」に存在する、有名建築物7選をご紹介したいと思います。
安藤忠雄や仙田満など、日本を代表する有名建築家が設計した建築物も複数紹介しているので、是非最後までご覧ください。
早速本題に移ります。
秋田市内にある有名建築物7選【安藤忠雄・仙田満など】
1.秋田県立美術館【安藤忠雄】
- 設計:安藤忠雄
- 竣工:2012年
- 用途:美術館
- 住所:秋田県秋田市中通1
- URL:公式ページ
秋田県立美術館は、秋田市の千秋公園内にある旧秋田県立美術館(平野政吉美術館)を前身とする、公立美術館である。
設計を務めたのは、コンクリート建築でおなじみの日本を代表する建築家・安藤忠雄だ。
本施設は、旧秋田県立美術館のある「千秋公園」と対面する位置に建てられており、2階のラウンジ空間からは「水庭」越しに旧美術館が望める空間構成となっている。
また、この建築最大の特徴でもある「水庭のあるラウンジ空間」は、水庭に面する開口部の高さを極限まで低くすることによって、視覚情報を制限し、対面の千秋公園の自然や旧美術館をより身近に感じられるようになっている。
安藤忠雄の空間づくりのうまさが際立つ建築作品である。
2.国際教養大学図書館【仙田満】




- 設計:仙田満
- 竣工:2008年
- 用途:大学施設(図書館 教室)
- 住所:秋田県秋田市雄和椿川字奥椿岱193-2
- URL:公式ページ
国際教養大学図書館は、秋田県に本部を置く公立大学「国際教養大学」の図書施設である。
設計を務めたのは「石川県立図書館」「マツダスタジアム」など、数多くの公共建築を手掛ける建築家・仙田満だ。
建築としては、「コロシアムのような段状の構成」と「和傘のように放射状に広がる木組みの大屋根」の組み合わせが特徴的で、多様性のある居心地のいい読書空間が形成されている。
仙田満は、コロシアム型の図書空間を作ることによって、生徒たちに多様な居場所を提供しつつ、学習意欲を喚起するような空間を作り出すことを目指して本施設を設計した。
3.秋田市立中央図書館明徳館【谷口吉生】




- 設計:谷口建築設計研究所
- 竣工:1983年
- 用途:図書館
- 住所:秋田県秋田市千秋明徳町4番4号
- URL:公式ページ
秋田市立中央図書館明徳館は、「あきた芸術劇場ミルハス」や「旧秋田県立美術館」など複数の施設を有する「千秋公園」内に建つ、秋田市立の中央図書館である。
設計を務めたのは、「葛西臨海水族園」や「豊田市美術館」など洗練されたかっこいい建築を数多く手がける建築家・谷口吉生だ。
本施設は、シンメトリーの格式高い構成と、グレーの磁器タイルや金属板で構成されたスタイリッシュな外壁が印象的な外観を作り出しており、谷口吉生らしさが存分に発揮された作品となっている。
また、内部構成としては、施設利用者の80%以上が利用する開架書庫を、半円形の中庭によって研究教育部門から分離独立させることで、日常利用しやすい雰囲気を作り出している。
4.秋田市立体育館【渡辺豊和】
- 設計:渡辺豊和建築工房
- 竣工:1994年
- 用途:体育館
- 住所:秋田県秋田市八橋字下八橋181-2
- URL:参考ページ
秋田市立体育館は、バレーボール・バスケットボール・ボクシングなど、様々な協議の大会会場として使用される、秋田県秋田市に建つ総合体育館である。
設計を務めたのは、ポストモダニズムを象徴するかのような作品を数多く残す、秋田県出身の建築家・渡辺豊和である。
建築としては、コンクリートの基壇の上に、メタリックな素材でできたドーム型の大屋根が乗る構成が異様な雰囲気を作り出しており、まるで体育施設だとは思えないような外観となっている。
コンクリートでできた下層部分だけを見ると、柱が連続する様子が「西洋建築」を想起させるが、その上にメタリックなドームを乗せることで、すべての常識をひっくり返した、ポストモダニズムを代表する建築である。
5.渡辺翁記念会館【村野藤吾】




- 設計:村野藤吾
- 竣工:1937年
- 用途:文化施設
- 住所:秋田県秋田市雄和椿川字奥椿岱193-2
- URL:公式ページ
渡辺翁記念会館は、宇部市の発展に大きく貢献した実業家「渡辺祐策」の顕彰を目的として、1937年に建設された文化施設である。
設計を務めたのは、昭和期を代表する建築家・村野藤吾である。
村野藤吾は、宇部市で複数の建築作品を手掛けており、その第一作となったのがこの「渡辺翁記念会館」であった。
建築としては、緩やかな曲線を持った平面形態と、外壁の黒褐色タイル張りが象徴的な外観を作り出しており、村野藤吾自身はこの建築を「私の出世作」と語っていたという。
6.秋田県立博物館【安井建築設計事務所】




- 設計:安井建築設計事務所
- 竣工:1974年
- 用途:博物館
- 住所:秋田県秋田市金足鳰崎字後山52
- URL:公式ページ
秋田県立博物館は、秋田県の歴史・民族・考古学など様々なジャンルを取り扱う、秋田県立小泉潟公園内に建つ県立博物館である。
設計を務めたのは、昭和初期にモダニズム建築を数多く手がけた「安井武雄(1884~1955)」が創立した設計事務所・安井建築設計事務所である。
緑豊かな秋田県立小泉潟公園の中に建つ施設であるため、周辺環境との調和が最優先されており、前面に単層の「展示棟」、後方にやや高層となる「収蔵庫棟」を配置して景観に配慮している。
また、レンガタイルの外壁が落ち着いた外観を作り出しつつ、高低差のある敷地形状を利用した動的な空間構成も、本施設の魅力の一つとなっている。
7.あきた芸術劇場ミルハス【佐藤総合計画】
- 設計:佐藤総合計画
- 竣工:2022年
- 用途:劇場
- 住所:秋田県秋田市千秋明徳町2-52
- URL:公式ページ
あきた芸術劇場ミルハスは、2022年、秋田市の千秋公園内に新たに建設された、大小2つのホールからなる劇場施設である。
設計を務めたのは、日本の大手組織設計事務所・佐藤総合計画である。
建築としては、前面道路に面してわずかに円弧を描く平面形状が特徴的であるが、この前面道路側には大きな「ロビー空間」が配置されており、市民が自由に活用できる場となっている。
また、前面道路側には重量感のあるコンクリートの「水平庇」が何層にも重なっているが、この庇は、高さがある建物の威圧感を和らげると共に、内部からの景色の見え方に奥行きを与える効果を持っている。
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