皆さんこんにちは、本サイト「建築LIFE」を運営しているたけです。
今回は、芝浦工業大学で教授を務める建築家「西沢大良」の建築作品3選をご紹介したいと思います。
教会や集会所など、数多くの公共建築を手がける建築家です。
是非最後までご覧ください。
西沢竜江大良(にしざわたいら)とは?
西沢大良の経歴
- 1964年 東京に生まれる
- 1987年 東京工業大学工学部建築学科卒業
- 1987年 入江経一建築設計事務所入所
- 1993年 西沢大良建築設計事務所設立
西沢大良は、住宅・教会・ギャラリーなど、多種多様な建築作品を全国で手掛けている建築家である。
代表作には「駿府教会」や「美里町林業総合センター」などが挙げられ、外形は箱型としてシンプルにまとめつつも、内部に豊かな空間を形成した作品を数多く手がけている。
また、芝浦工業大学工学部建築工学科では長年教授も務めており、実践と教育の両面から建築と向き合う、プロフェッサーアーキテクトとしても知られている。
さらに、豊島美術館や十和田市現代美術館など、数多くの公共建築を手がける世界的建築家「西沢立衛」は、西沢大良の弟にあたる。
西沢大良の作品集
西沢大良の建築作品3選
1.駿府教会
- 設計:西沢大良
- 住所:静岡県静岡市葵区相生町15-1
- 竣工:2008年5月
- 用途:教会
- URL:公式ページ
駿府教会(すんぷきょうかい)は、2008年に静岡清水戦の線路沿いに建設された、キリスト教プロテスタントの教会建築である。
礼拝堂・会議室・牧師住居などの機能で構成されており、礼拝堂は線路沿いの「箱型ボリューム」の中に、そのほかの機能は住宅側に設けられた「切妻型ボリューム」の中に収められている。
そして、それらのボリューム全体を覆ているのは、レッドシダーという木材であり、それを凹凸のある割り肌板として仕上げ材に用いることで、凹凸が光を反射し、多様な表情をファサードにもたらしている。
礼拝堂部分の内部には、高さ9mのボリュームを大胆に利用した大空間が形成されており、天井のトップライトから光が差し込む、神秘的な光の空間を作り出している。
2.美里町林業総合センター
- 設計:西沢大良
- 住所:熊本県下益城郡美里町坂貫546
- 竣工:2004年7月
- 用途:集会所
- URL:公式ページ
美里町林業総合センターは、林業で盛んな町・熊本県美里町のシンボル的存在として、2004年に建設された集会所建築である。
建物全体は、ミニバレーボールコート2面分の広さを持った内部空間を覆うようにして、不定形の木の架構が組まれ、その架構を囲うようにして箱型にガラス壁が設置されている。
構造としては、木材と鉄を用いた混構造になっており、空間を遮るような壁がないため、外部環境と内部が密接につながった、透明度の高い空間が作られている。
林業で盛んな町、という個性を最大限に建築に落とし込んだ一作である。
3.直島宮浦ギャラリー
- 設計:西沢大良
- 住所:香川県香川郡直島町2310-77
- 竣工:2013年7月
- 用途:企画展示室
- URL:公式ページ
直島宮浦ギャラリーは、アートの島として有名な「直島」の宮浦港から徒歩5分ほどの位置に建つギャラリー施設である。
このギャラリーでは、毎年異なるテーマで、瀬戸内海地域の景観・風土・民俗・歴史などに関する企画展を開催している。
建物全体はシンプルな箱型で構成しつつ、もともとこの敷地に建っていた「パチンコパーラー」のファサードを保存利用することによって、街の景観や記憶を継承し、親しみ深い外観を作り出している。
一方で、隣の公園に面した部分は、駿府教会の外壁と同じ、レッドシダーの木材をルーバー上に設置しており、施設内部からは、直島の街や自然を享受できる構成としている。
参考サイト・書籍
- 経験としての建築研究室‐10+1website
- 西沢大良‐Wikipedia
- 駿府教会‐新建築データ
- 教会堂建築‐日本基督教団 駿府教会
- 美里町林業総合センター‐熊本県
- 砥用町林業総合センター‐新建築データ
- 直島宮浦ギャラリー‐新建築データ
- 宮浦ギャラリー六区│瀬戸内「 」資料館‐ART SETOUCHI
本記事は、上記のサイトや書籍を参考に執筆しました。
今回はこれで以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。