こんにちは、たけです。
今回は、愛媛県松山市の有名建築物5選をご紹介します。
安藤忠雄や丹下健三といった有名建築家が設計した建築物も複数存在しているので、松山で建築巡りをする際には是非参考にしてみてください。
では早速本題に入ります。
松山市の有名建築物5選【安藤忠雄・丹下健三など】
1.愛媛県美術館【日建設計など】

- 設計:愛媛県土木部道路都市局建築住宅課+日建設計
- 住所:愛媛県松山市堀之内
- 竣工:1998年
- 用途:美術館
- URL:公式ページ
愛媛県美術館は、愛媛県にゆかりのある作家の作品を中心に取り扱う、愛媛県松山市に建つ公立美術館である。
建築の設計は、愛媛県土木部道路都市局建築住宅課と日建設計の共同で行われた。
建築全体としては、2棟の丸みを帯びた「コンクリートの棟」と奥の「ガラス張りの棟」の計3棟がブリッジによって接続された分棟型の構成となっている。
実はこの構成は、敷地調査の際に見つかった南北に伸びる「江戸時代の道路敷跡」を保存するために採用された配置方法である。
ちなみに、コンクリートの棟に丸みを与えたのは「宝石箱」に見立てるためであるそう。
2.愛媛県県民文化会館【丹下健三】

愛媛県県民文化会館は、大中小3つのホールと会議室などからなる、西日本最大級の多目的ホール施設である。
建築の設計は、日本建築界の大巨匠「丹下健三」が担当した。
建築全体としては、メインエントランスを入ってすぐ見える建物中央に配置された「県民プラザ」と呼ばれるアトリウム空間を基点として、すべての施設がそのアトリウムに面する形で配置されている。
つまり、このアトリウム空間を基点として、あらゆる空間が連動するような全体構成になっているというわけである。
3.坂の上の雲ミュージアム【安藤忠雄】
坂の上の雲ミュージアムは、司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』をテーマとして、愛媛県松山市に建設された博物館建築である。
建築の設計は、以前に「司馬遼太郎記念館」を設計していたことから「安藤忠雄」が担当することとなった。
建築全体は、きれいな正三角形平面をしており、その三角形の外周を沿うように設けられたスロープによって各展示室が接続されるという構成となっている。
また、平面を見るときれいな正三角形型をしているのだが、実は断面的に見ると三角形を構成する3面の壁はすべて外側に5度傾いており、逆三角錐のような形態になっている。
このわずかな操作によって、建物内部に求心性が生まれ、作品と向き合うのに最適な空間を作り出しているのである。
4.伊丹十三記念館【中村好文】
伊丹十三記念館は、映画監督・俳優・テレビマン・雑誌編集長など様々な分野で活躍し、1997年に亡くなった人物「伊丹十三」の顕彰を目的として、愛媛県松山市に建てられた個人記念館である。
本施設では、伊丹十三に関する資料や、彼の映画作品の上映などを行っている。
建築の設計は、学生時代から伊丹十三のファンだったという建築家「中村好文」が担当。
建築全体は、1辺27.3mの正方形平面のボリュームの中央に、中庭とそれを取り囲う柱廊空間が設けられた非常にシンプルな構成となっており、だからこそ中心性の際立った求心力のある空間が作り出されている。
さらに外壁には、スギ板を焼いて表面を炭化させた「焼き杉板」が採用されており、空間の質に最適な落ち着きのある外観を形成している。
5.愛媛県武道館【石本建築事務所など】

- 設計:愛媛県土木部道路都市局建築住宅課+石本建築事務所
- 住所:愛媛県松山市市坪西町
- 竣工:2003年
- 用途:武道館
- URL:公式ページ
愛媛県武道館は、スタジアム・プール・運動広場などの運動施設が複数建つ、愛媛県松山市の松山中央公園内に建てられた武道館建築物である。
建築の設計は、愛媛県土木部道路都市局建築住宅課と石本建築事務所の共同で行われた。
本施設は、主道場が入る北棟と、剣道場や柔道場などが入る南棟の2棟が、中央の中庭を挟む形で配置されている。
さらに建物自体は、城下町の風情を残した街の風景との調和を図るために、石積みの基壇・木の架構・本瓦葺き屋根という日本伝統の3つの要素を組み合わせる形でデザインされている。
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今回はこれで以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。